なぜ20代の若者が強盗をしてしまうのか…危険な「闇バイト」から家族を守る具体的な方法
もし借金があることを明かすと「大変だよね」「これまでお金で苦労してきたね」と同情するように優しく接してきます。そこで「うちの仕事では1回で5万円はもらえるから、すぐに借金は返せるよ」と言うわけです。 しかし考えてみてください。普通、仕事の面接で、いきなり「あなたの借金は?」などということを聞くことはないはずです。そうしたことを聞いてきたら、闇バイトの仕事であると思うことが必要です。これが第3のポイントです。
犯罪行為をさせる前には、必ず応募した人の身分証を写真に撮って送るように言ってきます。応募者の性格を含めて、すべての個人情報をつかみ、仕事と称して犯行に及ばせます。ここには「家族に危害を加える」などと脅して犯行に駆り立てる狙いもあります。 いずれにしても、応募先の人間は詐欺を長くしてきた人間なので、相手の心をつかむ術に長けています。それゆえに20代の若者などはその魔の手にはまってしまいがちです。安易にSNSの求人にDMを送らないことが大事になります。
■グレーだと思われる仕事は断る 気をつけてほしいことに、一般の求人サイトの募集にも「配達、回収」や「携帯電話を契約する業務」のスタッフ募集のような求人を出しながら、実際には、詐欺などの犯罪に加担するように誘導するものもあります。求人サイトと一口にいっても、運営会社が利用者のことを第一に考えて、厳格に応募先の会社を調べてから求人を載せる場合と、ほとんど無審査のままに載せる求人サイトがあります。 過去にも、求人サイトの募集に応募して、闇バイトに加担したというケースもありますので、名の知られた求人サイトの募集だから、絶対に大丈夫ということはありませんので、相手をだますような行為をさせるグレーだと思われる仕事は断ることが必要です。
SNSを当たり前のように使う時代ですので、親御さんとしても心配なところだと思います。ネットは本人の関心のある情報ばかり表示されるようになっていますので、なかなか強盗や詐欺などの犯罪の手口や注意喚起を目にする機会がないかと思います。 そこで、家庭のなかで、どんな文言が闇バイトの募集では出てくるのか、その募集からどのようにして犯罪に誘導されてしまうのかを話し合う機会を持ってください。手口を知れば、立ち止まり、周りへの相談も容易にできるはずです。