シャンパーニュの老舗・ボランジェ、「当たり年の特別な1本」を日本で発売
1829年創業の老舗シャンパーニュメゾン、ボランジェが4月23日、希少なシャンパーニュ「ラ・グラン・ダネ 2015」と「ラ・グラン・ダネ ロゼ 2015」を日本でも発売した。「ラ・グラン・ダネ」はぶどうの作柄が優良な年にだけ造られる特別なシャンパーニュで愛好家の人気が高い。 家族経営の名門メゾン、ボランジェはシャンパーニュの原料となるぶどうの60%を自社畑でまかない、ピノ・ノワールを主要な品種として使う。すでにシャンパーニュ地方でもなくなりつつある木樽での1次発酵にこだわり、クラフツマンシップあふれる手法と長期間の熟成で造るぜいたくなシャンパーニュとして知られている。木樽4000個を使用し、品質を保つための木樽の管理をする「樽(たる)職人」を自社で抱える唯一のメゾンでもある。 「ラ・グラン・ダネ 2015」はピノ・ノワール60%、シャルドネ40%を使い、プラムのアロマと蜂蜜のタッチ、赤い果実の風味がアーモンドの香りとともにはじける。エキゾチックで芳醇(ほうじゅん)な風味と長い余韻が特徴だ。 「ラ・グラン・ダネ ロゼ 2015」はピノ・ノワール62%、シャルドネ38%を使い、イチゴジュース、マンダリン、ルバーブの風味が織りなす香りで、果実味豊かでエレガントな口当たり。きらめくピンク色が華やかな席にもぴったりだ。 お披露目の会場はザ・リッツ・カールトン東京で、パリで活躍するミシュラン三つ星シェフ、小林圭氏の東京初店舗「エリタージュ バイ ケイ コバヤシ」。ローンチにあわせて初の来日となった、ボランジェファミリー6代目でグローバルセールスディレクターでもあるシリル・ドゥラリュさんは、「2015年は高温で乾燥した夏となり、ぶどうにとってのグレートヴィンテージ。すばらしいシャンパーニュができた。白ぶどうのみで造るシャンパーニュ『ブラン・ド・ブラン』がトレンドだが、ボランジェでは長期熟成に耐え、風味豊かなピノ・ノワールにこだわり続ける。家族経営だからこそ、ぜいたくに時間を費やすことができるのが強み。創業200周年に向けてビジネスを拡大していく」と話した。 ※この記事は「THE NIKKEI MAGAZINE」の記事を再構成して配信しています。