高校バスケ日本一を決めるリーグ戦に初出場の美濃加茂高校 バスケ部の大黒柱“めっちゃ優しいソラ君”が頑張る理由 『絶対に負けられない』最終戦の結果は?
山形県出身の後藤選手は、親元を離れ、寮で暮らしながら高校生活を送っています。その寮にお邪魔すると、部屋は2畳ほどの広さしかない狭小スペース。この日はテスト期間とのことで、日本史の勉強をしていました。 「(バスケと勉強の割合は)今はバスケ8割ですね。小さい頃からやってきたんで、青春をバスケに注いできた。自分の中では生きがい」と話す後藤選手。一番の息抜きは、後輩とゲームをすることだそうです。
1・2年生にとって後藤選手はどんな先輩なのでしょうか。後輩たちに話を聞いてみると「めっちゃ優しいです」「上下関係感じない優しい先輩です」と、かなり慕われている様子。さらに「宙くんや先輩たちが頑張って残そうとしてくれる結果を、自分たちで終わらせないように、次につなげるように頑張りたい」と話す2年生も。 後藤選手の思いは、後輩たちへしっかりと伝わっているようです。
ラスト1秒までわからない壮絶な最終戦 勝利をつかんだのは…
「後輩たちに活躍できる舞台を作ってあげたい」という強い気持ちで臨んだ「U18日清食品トップリーグ2024」。3勝2敗で迎えた第6戦で勝てばベスト4は確実でしたが、インターハイ王者・京都の東山高校に主導権を握られ、敗れてしまいました。 美濃加茂高校バスケットボール部 後藤宙選手(3年): 「ベスト4に確実に入るには次、勝たなければいけない。自分たちのやることをやって、内容もしっかりして、結果につなげたい」
ベスト4入りをかけ、絶対に負けられない最終戦に挑む後藤選手。対戦相手は、この大会の初代王者である強豪・福岡第一高校です。 第1クォーターでリードを許した美濃加茂高校ですが、第2クォーターでは後藤選手が躍動。相手のパスをブロックすると、まっすぐゴールへ向かい得点をアシスト。今度はパスを受けると、自らシュート。美濃加茂高校のリードで前半を終えました。
しかし、相手は元王者。次々とシュートを決められ再逆転を許します。第3クォーターを終え、10点差をつけられてしまいました。後輩たちも心配そうに見つめます…。