「可愛すぎる…」36年前に凍結した細胞から、絶滅寸前のイタチの赤ちゃんクローン2匹が誕生!
今後の繁殖に期待 技術の利用に課題も
今回生まれた2匹のクロアシイタチは、ノリーンとアントニアと名付けられた。ワシントン・ポスト紙によれば、2匹はウィラの細胞のひとつを、家畜化されたイタチの卵子に注入して作られたクローンだ。 ノリーンはコロラド州の施設で、アントニアはバージニア州の施設で別々に誕生。どちらも元気で健康そうだという。2匹は5月に1歳の誕生日を迎えるため、関係者は今年後半に繁殖を開始したいと考えているそうだ。 絶滅危惧種のクローン作製に関しては、倫理的な問題もあるという。サイエンス誌によれば、家畜のイタチの卵を使ったクローンは、その種のミトコンドリアDNAを持っていることを意味し、研究者が救おうとしている種と実際に同じかどうかという点が問われている。また、希少種のクローンを作ることができれば、野生種存続の努力への支持が損なわれるとし、懸念を抱く保護活動家もいるという。
文:山川真智子