確かに小さい幸せが手に入るが……そもそも何? 1200店舗も存在する謎の「ハッピードリンクショップ」とは
シンプルながら隠れた人気スポット
アニメやドラマの舞台となったエリアや施設をファンの方々が訪れる「聖地巡礼」と呼ばれる行為が流行しています。登場人物になった気持ちで写真を撮ったりするばかりか、ストーリーに出てきた名物を食べるなど、それは楽しいひとときを過ごせるようです。 【画像】山梨・長野にある「ハッピードリンクショップ」のそのほかの画像を見る クルマ好きであれば、MFゴーストの聖地として小田原を走りまくったり、ラリージャパンのステージをかっ飛ばす、みたいなニュアンスでしょうか。今回はそんな聖地でありながら、どうにもモヤモヤしてしまうスポットをご紹介しましょう。 「ハッピードリンクショップ」は、山梨・長野方面にドライブしたことがあれば1度は目にしているのではないでしょうか。なにしろ山梨と長野を合わせたら1200店舗ほどあるとのことですから、コンビニに出会うよりずっと多く目にしているはず。 とはいえ、ショップといっても飲み物の自販機が並び、いくらか駐車スペースがあるだけ。インディゴブルーの看板に「ハッピードリンクショップ」と描かれているのが唯一、ショップをアピールしているだけなんです。「こんなんで1200店舗もあるのかよ!」と突っ込みたくなるのもごもっとも(笑)。 ところが、山梨を舞台にした大人気アニメ「ゆるキャン」で主人公が立ち寄ったことから人気に火が付き、いまや山梨の名物、風物詩と呼ばれるまでに急成長(笑)。さすがにアニメのなかでは「ラッキードリンクショップ」に変えられているものの、並んだ自販機や青い看板、そして100円から飲み物が買える格安なところは本家同様。 さらには、聖地巡礼に気をよくしたショップが、実際に「ラッキードリンクショップ」の看板を掲げたコラボ店舗を作り、輪をかけてファンが押し寄せたとのこと。ちなみに、ゆるキャンとコラボしている店舗は現在も7店舗が営業中です。 もっとも、ハッピードリンクショップは山梨や長野だけでなく、静岡県東部、神奈川県(相模原市緑区の一部)、群馬県の一部にまで進出しており、クルマやバイクで走っていればちょうどいい場所にあるため、仮に聖地でなくとも立ち寄りやすいことは立ち寄りやすい。かくいう筆者にしても何度となくハッピーなドリンクを楽しませていただいている次第です。 また、前述の通りどういうわけか格安で飲み物が買えるのも人気の秘訣。メジャーメーカーの飲料にしても、お安い価格設定となっているほか、ハッピードリンクショップでしかお目にかかれないような商品だって盛りだくさん。話題作りとして巡ってみるのも楽しいわけです。 なお、走っていれば見つかるほどたくさんあるハッピードリンクショップですが、SNSでも情報を発信しており、キャンペーン情報などもゲットできるはず。アニメや聖地巡礼に興味がない方でも、1度は立ち寄ってみてはいかがでしょう。格安飲料が飲めるだけでなく、ハッピーなひと時が過ごせるかもしれませんよ!
石橋 寛