美と長寿の秘密は〝亜熱帯気候″にあり!「沖縄スーパーフード」入門編
続いて、栄養価の高さと多様な用途から「生命の木」とも呼ばれているモリンガを「自然栽培 モリンガティー」として発売しているのが、国産オーガニックブランドの「アムリターラ(AMRITARA)」。沖縄県南部・南風原(はえばる)町の自然栽培モリンガを採用している。そのきっかけとなったのが、「モリンガファームさんご園芸」を主宰する赤嶺彰弘さんとの出会い。
「赤嶺さんはもともと観葉植物を扱っていたそうなのですが、3人の孫がアトピーで悩んでいたことから自然栽培の野菜を育て始めたと。ただ、沖縄は赤土の土壌でどんな農作物も栽培するのは大変と言われていましたが、〝奇跡のリンゴ″で知られる木村明則さんの講演会の話を参考にしたところ、モリンガ栽培が順調に進捗したそうで。現在は広大な農園を営んでいらっしゃいます」(勝田小百合アムリターラ代表)。
<p>その後、モリンガを取り入れた食生活を続けたことにより、3人の孫のアトピー症状が落ち着いたという。「そんな話に感銘を受けて、『アムリターラ』でもお茶として取り扱わせていただくことになりました」。</p> <p>モリンガはプルーンの82倍の鉄分、牛乳の16倍のカルシウム、さらにアミノ酸、ベータカロテンなど90種もの栄養素を含有しており、国際連合でも飢餓を救う食物として摂取が推奨されているほど。ただ、自然栽培では除草剤も使えないため、除草作業も手作業で行わなければならず、広大な畑を何週間もかけて手入れしていくという。手間も時間もかかるが、だからこそ土壌菌が作物を生き生きと育ててくれる。「自然栽培は作物の可能性をいかんなく引き出してくれます。沖縄の赤土は作物にとってはいわば〝断食状態″になるかもしれませんが、そのぶん生命力は強くなるはず。その力をアンチエイジング効果として私たちは活用したいと考えています」。</p> <p>モリンガ、シークワーサーともに深く濃い緑色の葉や果皮が印象的だが、それは植物色素により強烈な紫外線から自らを守るためであり、それゆえに抗酸化力が強くなると考えられている。いずれも亜熱帯性の植物だがこれらの植物がすくすく育つのは、沖縄は亜熱帯気候で真冬でも10℃以下にはならないから。そう考えると、沖縄がスーパーフードの宝庫といわれることにも合点がいく。今後、他の食材も取り上げていくが、まずはこのモリンガとシークワーサーから、沖縄スーパーフードの美力を体感してほしい。</p>