京都市で火災が多発「機器の掃除や交換を」最多の出火原因は?
京都市内で火災が多発していることを受け、市消防局は、出火原因で最も多い電気関連の火災実験を行った。リチウムイオン電池や配線コードから出火する様子を動画で撮影し、SNS(交流サイト)で紹介するなど広く防火を訴える。 【写真】リチウムイオン電池が爆発 市消防局によると、今年1月から9月16日までの市内の火災発生は183件(前年同期比38件増)に上り、過去5年で最多となっている。出火原因は電気関連が42件(同22件増)と全体の2割超を占める。猛暑日に車内にモバイルバッテリーを放置したことでリチウムイオン電池から火が出たり、コードのカバーが損傷した状態で使用し続けて出火したりした事例がある。 市消防局本庁舎での実験は、電気機器がどのような状態で出火するかを広く知ってもらう目的で9月20日に行った。コンセントとプラグの間にたまったほこりが湿気を吸って起こる「トラッキング現象」を再現したほか、リチウムイオン電池を熱して燃え方を確認した。 消防局予防課は「機器の掃除や交換を欠かさず、周辺に可燃性のあるものを置かないように」と呼びかけている。火災実験の動画は市消防局のインスタグラムやX(旧ツイッター)で近く公開する。