ショウエイ、オートバイから自転車競技へ挑戦。BMX競技用の『X-GRID』シリーズを発表
ショウエイは、9月4日にBMX競技用ヘルメット『X-GRID(クロスグリッド)』と、そのグラフィックモデル『X-GRID DOMINATE(クロスグリッド ドミネート)』を2024年9月下旬から順次発売すると発表した。 【写真】ショウエイ『X-GRID DOMINATE』 TC-1(レッド/ブラック) 『X-GRID』は、ショウエイがMotoGPやモトクロス世界選手権など、世界最高峰のオートバイレースで培った経験や技術を注ぎ込んだBMXヘルメット。 その外観はモトクロス用ヘルメットをベースにしたようなフォルム。シェル形状と一体化したようなデザインのバイザーやノーズカバー、各所に設けられたホールにより、アグレッシブさとシャープさを兼ね備えた設計となっている。 また、後頭部にあるリブは、走行中にゴーグルをズレにくくするだけでなく、最適な装着位置も見つけやすい形状となっている。 新設計のV-490バイザーは『X-GRID』専用に設計されたもの。多くのBMXライダーが使用するバイザーの最上位置を基準に、スタートヒルの疾走時やジャンプの着地時でも視界を妨げない長さとなるよう設計されている。 小石や埃の侵入を防ぐノーズカバーは、外側にメッシュスクリーンを装備し、異物の侵入を防ぐと同時にレース中の息苦しさを軽減。また、ノーズカバー内部には塵やホコリの侵入を防ぐメッシュフィルターも搭載する。 ベンチレーション機能においては、フロントに7カ所、両サイドに1カ所、トップに4カ所、リヤに4カ所のホールを配置し、高い通気性でライダーをサポートする。加えて、トップ、サイド、リヤのホールには高通気性の生地を貼布し、砂埃の侵入を防ぎつつ高いデザイン性を実現。両サイドのホールは周囲の音を聞き取りやすくする役割も兼ね備える。 内装も『X-GRID』専用設計で、汗の多い頬部や額部には吸水速乾性生地、被り口部分には柔らかい起毛生地を採用。汗のべたつきによる不快感を抑え、走行時の快適な装着感とヘルメットのスムーズな着脱を両立している。 安全装備も申し分なく、オフロード用ヘルメットでも使われている独自の衝撃吸収構造“M.E.D.S.”(Motion Energy Distribution System)を採用する。回転加速度を低減する構造となっており、軽量性や被り心地を損なうことなく、高い安全性能を確保している。 転倒時に衝撃が集中しやすいチンガード部は、オートバイ用ヘルメットと同じショウエイ独自の厳しいテストをクリアした高い耐衝撃性能を備える。予期せぬ接触や転倒をした際に顎や頭部全体への衝撃をやわらげることができる。 また、“SHOEI PERSONAL FITTING SYSTEM”(P.F.S.)を『X-GRID』にも導入。頭部を詳細に計測し、最適なヘルメットサイズを診断。さらに専用のサイズ調整パッドを用いてジャストフィットする内装を提供するシステムだ。 従来モデルでは有料の“P.F.S.”。『X-GRID』では本体価格に含めており、BMXユーザーにライディング中の集中力を高める最高のフィッティングを提供する。 『X-GRID』の発売と同時にグラフィックモデル『DOMINATE』もラインアップ。トップと再度に毘沙門亀甲の紋様があしらわれ、激しく動くBMXと対照的な落ち着いた和紋様のデザインとなっている。 サイズは、XXS(51cm)、XS(53cm)、S(55cm)、M(57cm)、L(59cm)、XL(61cm)を揃えている。 カラーは、『X-GRID』ではホワイトとマットブラック、『X-GRID DOMINATE』では、TC-1(レッド/ブラック)、TC-10(シルバー/グレー)とそれぞれ2色を用意。 メーカー希望小売価格は、『X-GRID』が6万8200円(税込)、『X-GRID DOMINATE』が7万9200円(税込)。SHOEI Gallery及びSHOEI Gallery Online Storeでの限定販売で、発売はカラー&サイズにより異なる。 なお、SHOEI Gallery Online Storeで購入する際は、SHOEI Gallery及び野外イベントなどで“P.F.S.”を受け、その場で発行される16桁の診断コードが必要なため、注意してほしい。 [オートスポーツweb 2024年09月04日]