F1創設75周年にタグ・ホイヤーが公式タイムキーパーへ復帰! 数多くの伝説と共に歩んだ「タグ・ホイヤーの歴史」を振り返る
●時計ブランド初のF1スポンサーに
1860年にエドワード・ホイヤーが創業したのちのタグ・ホイヤー。1911年には世界初のダッシュボード搭載のクロノグラフを、1916年には1/100秒を計るマイクログラフを発表するなど、産業や旅行、スポーツ分野で必須となる高精度計時の分野において名を馳せていきました。 【画像】タグ・ホイヤーとF1の歴史を画像で見る(16枚) 1950年には記念すべき第1回のF1世界選手権が開催されましたが、こうした時代の流れを受けてホイヤー(当時の社名)ではクロノグラフ付きの腕時計の製造に着手。
その後、ブランドが大きな転機を迎えるのは1969年のこと。スイス出身のドライバー、ジョー・シフェールとの契約によりそのシーズンにおいて彼のマシン(ロータス49B)にはホイヤーのロゴを、スーツにはダイヤシールドをあしらい、そして彼の腕には新ムーブメント・キャリバー11搭載の「オータヴィア」(Ref.1163)を着用。 自動車関連企業以外の時計や高級ブランドがF1スポンサーとなるのはこれが初めてのことであり、F1と腕時計の歴史における画期的な快挙を成し遂げたのです。
●ホイヤーからタグ・ホイヤーへ
1971年にはフェラーリのテストコースのための新たな計時システム「ル・マン・センチグラフ」を手掛け、1975年のニキ・ラウダの優勝にも貢献。こうしたフェラーリとのパートナーシップは1979年まで続きます。 そして、1985年にホイヤーは、マクラーレンF1チームのオーナーである、テクニーク・ダバンギャルド(TAG)グループの傘下となり、現在の社名「タグ・ホイヤー」が誕生。 1986年にはアラン・プロストのマシンにタグ・ホイヤーとして新たなロゴが飾られ、現在に続くシンボリックアな人気コレクション「タグ・ホイヤー フォーミュラ1」も発表されています。 1989年からは、その前年にマクラーレンへと移籍したアイルトン・セナがタグ・ホイヤーの時計を愛用するようになり、彼の偉大な伝説を支えることとなります。