伝統の「田植え祭」 森町・小国神社 小中学生ら五穀豊穣祈り 独特の所作を交え
森町一宮の小国神社は26日、同神社近くの神饌田(しんせんでん)で、「御田植祭」を執り行った。 早乙女と田作男の装束に身を包んだ地元中学生らが伝統神事に臨み、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願した。 旭が丘中の生徒ら約30人が田んぼに入り、雅楽の演奏に合わせて苗を掲げたり、体を左右にひねったりする独特の所作で田植えに取り組んだ。田植えの前には、同校教員らが代かき牛に扮(ふん)して田を耕す様子を演じた。 同神社によると、御田植祭は300年以上前に記された社記にも記録が残る重要な祭典。同校3年の武蔵島来樹さんは「地域の伝統を引き継ぐ貴重な機会と思い参加した。所作の意味を考えながら取り組めた」と話した。
静岡新聞社