京都産業大学、関西4連覇とさらにその先を目指す戦いがスタート。ラグビー関西大学リーグ
もちろん、田倉コーチはFW、モールも担当しており、練習時間こそ伸びていないが、練習の質は大きく向上したという。「特にスクラムは専門性が高いので、平日に学生だけで練習すると、馴れ合いみたいなスクラムしか組めなかったのですが、スクラムを見てくれる田倉コーチがフルタイムになったのは非常にありがたいですね」。
今年は関西リーグ4連覇だけでなく、大学選手権初優勝を狙える人材が揃っていると言えるが、廣瀬監督は「もちろんトップを狙いたいが、あまり先を見ずにいきたい。まずは関西で絶対に4連覇したい」と語気を強めた。
「夏合宿で課題が多く出たので『もっとやらなあかん』という感じにはなっている。関西も近畿大学、関西学院大学、天理大学は夏合宿で関東の大学と良い試合をしていた。他の大学の方が、春から伸びているという危機感はすごくあるので、『日本一、日本一』と言ってられへんな、というところが正直ある」。
改めて、今シーズンはどんなラグビーをしたいかと聞くと、廣瀬監督は「京産大らしく、泥臭くひたむきにFWでガツガツ前にいって、プレッシャーかけるようなラグビーをしたい。セットプレー、接点で制圧したい。相手も必死でタックルに来ると思うが、そこを負けずに京産大らしいラグビーが展開できれば」と先を見据えた。
最後に、今シーズンの目標を聞くと廣瀬監督は、「目標は高く掲げますが、関西リーグはどの試合も厳しい試合ばっかりになると思うので、一戦一戦しっかりと京産大らしく、全試合戦っていきたい。そして、関西リーグを戦っていく中でチーム力を上げて、大学選手権で日本一を目指すぞっ、と言って乗り込みたいと思う」と腕を撫した。
昨年は全勝で関西を制した京都産業大学。今年も一戦必勝でまずは関西リーグで4連覇を達成することが第一関門となろう。そして関西王者として、大学選手権に挑んで今シーズンこそ決勝に進出し日本一にチャレンジしたい。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁