母国では危険行為…! カナダ人が慄いた、日本人がやりがちな「旅行の仕方」
コンビニは夢の国!
前回記事【「カナダでは絶対に出会えない…!」外国人観光客が日本の「コンビニの肉まん」に感動したワケ】で書いたように言うまでもなく、彼は日本のコンビニにハマっていた。前回の記事でも書いた通り、「コンビニは夢の国だ!アメージング!」を毎日のように連発していたくらいだから。 日本人が普通だと思っているコンビニが外国人にとってどれほど感動的なものであるかについては、前回の記事をお読みいただきたい。本記事ではコンビニ以外の「アメージング!」な日本のあれこれを紹介していく。
車中泊は危なくないの?
一か月に渡る日本滞在のうち約半分の期間、筆者と友人はレンタカーを借りてロードトリップを楽しんだ。尾道や阿蘇山、下関など西日本の有名な観光地を訪れ、友人は情緒ある風景や自然の美しさに大喜びだった。 ロードトリップ中の宿泊は「せっかくなら日本ならではの体験を」と考え、伝統的な温泉旅館に宿泊して癒されたり、海辺の民宿で素朴なおもてなしを受けたり、果ては漫画喫茶に宿泊してみたりとバランスよく楽しんだ。(友人は漫画喫茶で宿泊ができるということ自体に、すでに大変感動していた) こうして「THE・日本旅行」たる宿泊も楽しんだのだが、旅の目的はロードトリップ。日によっては車中泊することも数回あった。車で国内旅行をする日本人にとって、車中泊は決して珍しいものではないだろう。高速道路ならサービスエリアがあり、24時間営業のレストランや清潔なトイレ、果てにはシャワー設備や温泉が完備されている場所まである。一般道であっても、「道の駅」と呼ばれる休憩施設の駐車場で一晩明かすことは可能だ。 筆者にはこの日本の車中泊文化が染みついていたため、「今から宿探すの面倒だし、今日は車で寝る?」と何気なく友人に尋ねた。しかし友人の反応は意外なもので、「え?車の中で寝るの?どうして?そもそも危なくないの?」と不安そうであった。 それもそのはず。友人の出身国であるカナダでは、州にもよるものの基本的に車内で夜を明かすという行為は合法ではないのだ。長距離トラックなどに関しては、一部決められたパーキング(有料)に車を止めて中で仮眠をとることは許可されているものの、店舗の駐車場や高速道路のサービスエリアで夜間に車中泊することは禁止されている場合がほとんどだ。 その理由はいくつかあるが、やはり安全面を考慮した上での規制という部分が大きいだろう。カナダは比較的治安が良いとされる国ではあるが、閉店後のファストフード店の真っ暗闇に包まれた駐車場で無事に夜を明かせるほどに安全ではないということだ。