超人的プラス思考の日本ハム・新庄監督

「恵みの雨」となるのか。日本ハムは7日に予定された楽天戦（楽天モバイル）が試合前に雨天中止となった。 　シーズン最終戦は8日に持ち越しとなったが、仙台エリアの天気予報は芳しくなく、またもや中止となれば10日に組み込まれる予定だ。そうでなくてもこの日の中止によって、12日から始まるロッテとのCSファーストステージ（エスコン）へ、選手の休養や準備期間が短くなった格好。最悪の場合、仙台からの移動も含めてわずか1日で休養十分のロッテと〝ぶっつけ本番〟で激突することになる。 　これにはチーム関係者の間でも「このまま仙台で10日まで足止めされたら、CSに影響が及ぶ」と不安の声が出始めている。 　だが、そんな周囲の不安をプラスに変えようとしているのが〝超前向き思考〟の新庄剛志監督（52）だ。この点を問われると指揮官は「これ（天気）はもう仕方がないですよ」と一度は肩を落としたものの、すぐに気持ちを切り替えてこう続けた。 「まあ、でも次の次（8日が雨天中止で10日）になっても悪くはないかな。（CSに向けての）準備ができてないと焦りますけど、もう準備はできているから。あとは楽しんでやるだけ。まあ何事もプラスに考えて。こっちが有利になってるから（笑い）」 　選手の疲労を考慮すれば、短期決戦を前にある程度の休養日は必要かもしれない。しかし、休みがなければ実戦感覚を持ったまま緊迫する試合に臨めるメリットはある。新庄監督もその点を踏まえ「有利」と判断しているのだろう。 　最後は「勝ち負けはもう決まってるんですから。どうあがいても。休もうが（試合を）やろうがね。もう結果を見たらわかりますよ」と並々ならぬ自信をのぞかせた指揮官。日本一への〝下克上〟へ迷いはなさそうだ。