【米兵少女暴行事件】なぜ県に連絡がなかったのか 「事件の隠ぺい、重大な問題」と識者は指摘
玉城知事が今回、情報共有がなかったことについて憤りを述べている一方で、外務省や県警は「被害者のプライバシーへの配慮」を報告しなかった理由にあげています。 今回の件は防衛省にも正式な連絡がなかったようで、防衛省関係者の1人は外務省の対応を「センスがない」と一喝し、「県と政府の対立が目立ったなかで何かしらの配慮があったとみられるのもしょうがない」と話していました。 もちろん被害者のプライバシーは十分に配慮されるべきものですが、過去の事案では、プライバシーに配慮して広報はされないものの検察・県警・外務省が県に情報を提供し、県も表立った発表はせずに政府と足並みをそろえて抗議や被害者のケアにあたっていた、というケースもありました。 県が言っているのはなにも「被害者のプライバシーを公表しろ」ということではありません。 米軍基地を抱える行政として、県民の安全を守る、責任ある対応を取るために必要な情報さえも与えないのはどうなのか。米軍が起こした事件の一報さえ知らされないことは基地を多く抱える沖縄にとって自らの暮らしを自らで考える事さえできないということに等しく、政府はこの状況を重く受け止めるべきです。
琉球放送