上沼恵美子 小倉智昭さんを追悼 歯に衣着せぬ物言いを称賛「到底及びませんが、小倉さんを教科書に」
タレント上沼恵美子(69)が、17日放送のフジテレビ系「星になったスターたち」(後7・00)に出演し、9日に膀胱(ぼうこう)がんのため77歳で死去したキャスター小倉智昭さんへの思いを語った。 今年、惜しまれながら死去した著名人を、生前の貴重映像や関係者の証言で振り返る特番。小倉さんは1999年から2021年まで22年間、同局系情報番組「情報プレゼンター とくダネ!」でキャスターを務め、同局の朝の顔として長年、活躍した。 上沼は「『とくダネ!』は毎朝、拝見していました」と、番組の視聴者だったことを告白。歯に衣着せぬ物言いを「正面切って、正直なことを…うそは言わない。そういう小倉さんが本当に痛快でした。好きでした」と打ち明けた。 小倉さんの晩年は、病との闘いだった。16年5月に膀胱がんを公表。同月に内視鏡手術でがんを切除したが、全摘はしなかった。病状は進み、18年夏、生放送直前に膀胱から大量出血。同年秋に全摘手術を受けた。その後、21年秋に肺転移が見つかり、23年には腎盂(じんう)がんと診断され、左の腎臓の全摘手術を受けた。入退院を繰り返しつつ仕事にも励んでいたが、11月には骨盤や腰椎、髄膜にも転移が見つかり、今月に入り体調が急変していた。 小倉さんは出演したテレビやラジオで、その時の病状を克明に説明していた。上沼は「ご自身がご病気になられても、闘病のこともすべて語って入院される。あの勇気というのはどこから出るのかな。私、そんな自分の治療のやり方がこうで入院しますなんて、絶対言えない」と、そのジャーナリスト魂を称賛。「小倉さんはすべて正直でまっすぐな方で、憧れでしたね。こんなふうにしゃべったらいいなと。私は女ですけど、到底及びませんが、小倉さんを教科書に、このへん(頭の隅)に置いています。大好きです」と、心からのメッセージで追悼していた。