[関東]今夏フェイエノールト練習参加、筑波大FW内野航太郎「今後いい選択を」NEC塩貝健人からは「早く来てくれ」
[9.28 関東大学L1部第15節 流経大0-4筑波大 流通経済大学龍ケ崎フィールド] 【写真】ミスマガジン2023、16歳グラドルのユニ姿に「最高に可愛い」「天使」「くぅー!」 3点目はエースFWが決めた。後半34分、筑波大は右サイドからMF徳永涼(2年=前橋育英高)が入れたアーリークロスにFW内野航太郎(2年=横浜FMユース)が反応。ダイレクトシュートはジャストミートしなかったが、こぼれ球を上手く拾って、ニアサイドをぶち抜いた。 「徳永とは練習からすごいコミュニケーションを取っている。前を向いたら俺を見ろみたいな。あいつも俺がこうあげたらこう動いてくれみたいな意見のぶつけ合いなんですけど、その中で今日はあいつから何本もパスが出ていて、前半はそれをゴールに結びつけられなかった。後半も徳永にアシストはつけてあげられなかったけど、いつものいい練習から生まれたゴールだったかなと思います」 チームはMF田村蒼生(4年=柏U-18/湘南内定)の先制点にMF角昂志郎(4年=FC東京U-18/磐田内定)が追加点。そして内野のゴールにDF安藤寿岐(3年=鳥栖U-18)のダメ押し弾と、取るべき選手がしっかりと得点して、今季2度目の4発快勝を飾った。小井戸正亮監督も「特に前の3人(田村、角、内野)はうちの看板なので、その選手たちが取ってくれたのは非常に心強い」と優勝争いへ弾みのつく勝利に、手ごたえをにじませていた。 内野は今夏、初めて海外クラブの練習に参加した。2週間の日程でオランダの強豪・フェイエノールトのU-21チームに帯同。2試合に出場したという練習試合でも得点を決めるなど、しっかりと爪痕も残してきた。セカンドチームだったこともありレベル差を感じることはなかったというが、「日本でやっているサッカーとは全く別物だったなと感じました」と大いに刺激を受けて帰ってきた。 「FWとして求められるタスクが全然違って、守備はぼかすとかじゃなくて、向こうはお前はこいつに行け!という感じでした。自分的にはすごくやりやすかった。トップの試合も?見に行きました。どのチームでというこだわりはないけど、ゆくゆくは海外で活躍したいと思っているので、そのためにもいい選択を今後していければいいかなと思っています」 FW塩貝健人が慶應義塾大ソッカー部を退部し、NECナイメヘン(オランダ1部)へ入団するニュースが飛び込んできたのも、ちょうどその時期だった。初めて接点を持ったのは、昨年6月にU-19日本代表でフランス遠征を行った時。すぐに意気投合した2人は、お互いの実力を認め合うことでライバル意識を高めてきた。 今でも月一の頻度でビデオ通話を楽しんでいるという。「練習参加しているときも塩貝に『どう?』みたいな感じで聞かれて。オランダ語が全然わからなかったので、思ったより寂しいねって。そういう面でも甘くないなと思いました。でも塩貝も早く来てくれって。あっちはあっちで寂しいみたいです(笑)」 あくまでも今回の練習参加は「将来のため」と強調した内野。塩貝の存在は当然今後も意識していくが、内野は内野で現状をしっかりと見つめながら歩を進めていくつもりだ。「大学に入ってからのこの1年間は海外に行く機会を多くいただいていて、自分としてもいろいろな経験を積めている。たくさん経験を積んでいるからこそ、筑波に貢献しないといけない思いがあります」。 連覇を目指す筑波大だが、昨年終盤内野は海外遠征の連続でコンディションを落として試合に出場することができなかった。今年は終盤戦の貢献とともに、トップと3ゴール差の3位につける得点王争いでもタイトル奪取を目標に掲げている。「自分が筑波のエースである自覚があるので、その責任を果たせるように、自分は得点王を目指して、その得点王の同線上に優勝があると思ってやっていきたい」。国内外が注目する逸材が、その実力をみせつける。