ダニエル・クレイグ×ルカ・グァダニーノ、A24新作「Queer」初映像が公開
「007」シリーズのダニエル・クレイグが主演を務めたA24の新作「Queer(原題)」の初映像となる海外版トレイラーがYouTubeで公開。「君の名前で僕を呼んで」「チャレンジャーズ」で知られるルカ・グァダニーノが、ウィリアム・S・バロウズの小説を原作に監督を務めた。 【動画】映画「Queer(原題)」海外版トレイラー(他2件) 本作は1950年代のメキシコシティに駐在し、孤独な日々を過ごしていたゲイのアメリカ人ウィリアム・リーを主人公にした物語。彼は街に来たばかりの元兵士ユージーン・アラートンに魅せられ、初めて誰かと親密な関係を築くことができるかもしれないと思い始める。その後、2人は悟りを開くため南米に渡り、幻覚剤のアヤワスカを体験する。 クレイグがリーを演じ、ユージーン役で「もうひとりのゾーイ」のドリュー・スターキーが出演。レスリー・マンヴィル、ジェイソン・シュワルツマン、エンリケ・ザガ、オマー・アポロもキャストに名を連ねる。「チャレンジャーズ」の脚本も手がけたジャスティン・クリツケスが脚色を担った。 グァダニーノにとってバロウズの小説の映画化は念願であり、初披露となった今年の第81回ヴェネツィア国際映画祭において、「私はパレルモの孤独な少年で、誇大妄想狂で、映画を通して世界を構築することを夢見ていた。このスリムな本(原作)を読んで、当時は知らなかったこの作家の鮮烈なイマジネーション、彼がページ上で痛切に描いていた2人の登場人物の間の深いつながりにハマったんだ」と振り返った。 そして「あの少年に忠実でありたいからこそ、『これをスクリーンに持ってこなければならない』と思い続けていた」とコメント。さらに「できれば、観客に自分というものの考え方のようなものを知ってもらいたかった」「1人でいるとき、私たちは何者なのか? そして誰を捜しているのか。あなたはメキシコシティに住む麻薬中毒者なのか? 男を、女を、誰を愛したとしても、自分は何者なのか。そのベッドで1人になったとき、自分が誰かを愛した気持ちは残っているのか?」と投げかけていた。 「Queer」は11月27日にアメリカで公開。日本公開は未定のため続報を待とう。 (情報提供:IndieWire / VM / ゼータ イメージ)