上海発着のクルーズ船初寄港 奄美大島名瀬港 乗客472人、世界自然遺産の島満喫
中国船籍のクルーズ船「ブルー・ドリーム・メロディ」(4万2289トン)が12日、乗客472人、乗組員369人を乗せて奄美市の名瀬港観光船バースに初寄港した。乗客約8割がオプショナルツアーで島内北部や中部へと繰り出し、奄美の自然や文化を満喫した。 同船は中国・上海を出発し、沖縄を経由して奄美入り。船内で初寄港を祝うセレモニーが開かれ、安田壮平市長らが黒糖焼酎などの特産品や記念盾、花束を贈り歓迎した。 コンスタンティニディス・エリフティリオス船長は「世界自然遺産である奄美大島に来られたことを大変うれしく思う。この縁が今後も続くことを願う」と話し、返礼品のお茶などを手渡した。 オプショナルツアーは乗客約400人が利用。大型バス8台に分乗し、あやまる岬や大島紬村、大浜海浜公園などを巡った。また、タクシーや徒歩で市街地の散策に出掛ける乗客の姿もあった。 家族とマングローブパークに行くという中国・湖南省出身の大学生、楊令儀さん(19)は出発前に「広東省でマングローブを見たことがあり、種類など、奄美大島との違いを見てみたい。とても楽しみ」と笑顔で語っていた。 同船は名瀬港を出港後、鹿児島、熊本を経て、上海へ帰港する予定。