明日開幕。プロ19年目36歳の大久保嘉人、J通算200ゴールへの挑戦
迎えたオフ。ジュビロの補強はモルドバのクラブから加入したルクセンブルク代表FWロドリゲス、モンテディオ山形から加入したFW中山仁斗、川崎フロンターレから加入したMF森谷賢太郎と、ツエーゲン金沢への期限付き移籍から復帰したDF石田崚真だけにとどまっている。 強化部としては故障者の完全復活が、イコール、補強になると考えているのだろう。実際、昨シーズンの終盤戦でムサエフとアダイウトンが復帰。俊輔も精彩を欠く原因になった右足首痛を、オフの間に徹底治療した。そして、ほとんど果たせなかった俊輔との共演を、大久保は心待ちにしている。 「代表でしか一緒にプレーしたことがないから、すごく楽しみですよね。パスも出せるし、起点にもなれるし、セットプレーでも正確なボールを蹴ってくれる。ゴール数がより増えるはずだし、それによって勝ち点をさらに拾えるはずなので」 フロンターレ時代は、中村憲剛や大島僚太らを擁する中盤から絶妙のパスが配球された瞬間に、腹の底から「よっしゃ、来た!」という声が響きわたってきた。俊輔をはじめとする新たな仲間たちとの間で、同じ感覚が芽生えたときに勝利をもたらすゴールを量産できると自らに言い聞かせながら、ホームに松本山雅FCを迎える23日の開幕戦へ向けて大久保は心技体を研ぎ澄ませていく。 (文責・藤江直人/スポーツライター)