久井大夢が一夜明け会見で試合を振り返った

　6月23日（日）東京・国立代々木競技場第二体育館で開催された格闘技イベント『KNOCK OUT CARNIVAL 2024 SUPER BOUT“BLAZE”』の一夜明け会見が24日、都内にて行われた。 　17戦無敗だった龍聖（MAJESTIC/Team KNOCK OUT）に“番狂わせ”の勝利を収め、KNOCK OUT-BLACKスーパーフェザー級王座を獲得した久井大夢（TEAM TAIMU）が、その勝因となった“2度のダウン”を「練習してやってきたことがハマった」と振り返った。 【フォト】久井が龍聖から2度のダウンを奪う瞬間！ 　久井は18歳ながらKNOCK OUT-REDスーパーフェザー級、KNOCK OUT-BLACKライト級を制したKNOCK OUTの新世代エース。当初は、龍聖と山田彪太朗（シーザージム）が対戦する予定だったが、山田が負傷欠場。代打に久井が名乗りを上げたことでタイトルマッチに認定された。 　試合では、久井が1Rに左ストレートと右フックで龍聖から2度のダウンを奪う展開となり、後半は龍聖も巻き返しを見せたが、そのまま逃げ切った久井が判定勝利で王者に輝いた。 　会見で久井は「今はホッとしてる気持ちです。8月また決まってるんで大阪帰ってまたすぐ練習します」と冷静にコメント。 　試合を振り返り、1度目のダウンについては「左ストレートはいつも避けてから打つ練習をしてるんですけど、龍聖選手には避けて打ってたら間に合わない。（だから）触れさせてから打つっていうのをお父さんに言われてて、そのまま動きました」と狙い通りだったという。ちなみに父親はキックボクサーであった久井淳平氏だ。 　続けて「2回目は僕がチュームーシーフー戦で倒された右フックですね。あれも練習してましたけど、あれは正直たまたまですね（笑）。お父さんといつも練習してやってきたことがハマったのかなと思います」と率直な思いも口にしたが、試合本番でとっさに出せるのは練習の賜物と言えるだろう。 　そして久井は今後について「昨日も試合で勝っただけで、龍聖選手の方が（実力として）強いので、これからは山口さん（代表）に組まれたカードをクリアしてやっていきます」とし、階級に関してはスーパーフェザー級とライト級のどちらでもやっていく構えを見せた。 　また最後に、もしこの先龍聖との再戦があればどんな試合にしたいか聞かれると「倒して勝ってみせます」と次はKOで勝つと力強く語った。 　18歳とは思えない落ちつきぶりで、今後の活躍が非常に楽しみな久井。次戦は8月4日（日）のKNOCK OUTで、カンボジアの伝統格闘技・クンクメールのファイターであるチョット・サレイヴァントンとの試合が決まっている。次もどんなパフォーマンスを見せてくれるか、より一層注目したい。