中国の穀物貯蔵能力、2023年末に7億トン超え
【東方新報】中国の「国家糧食・物資貯備戦略備蓄局」によると、中国ではグリーン施設を含む穀物倉庫の建設が続いており、2023年末に全国の穀物貯蔵能力が7億トンを超え、対14年比36パーセント増加した。 同局の安全・科技司の周冠華(Zhou Guanhua)司長は5月31日、「科技日報」に掲載されたレポートを引用して「14次五か年計画(21-25年)の開始以来、中国は総容量6500万トンを超える穀物貯蔵施設の建設と改良を続けてきた。気密性や断熱レベルといった主要な性能指標は大幅に改善された。穀物の生産、備蓄、流通の包括的な穀物貯蔵システムが確立され、貯蔵施設の総容量は国家の穀物購入と貯蔵の需要を満たしている」と述べた。 中国では、積み上げ式貯蔵庫や露天積みなど時代遅れの穀物貯蔵手段は全国的にほぼ廃止され、機械換気、燻蒸、モニタリング、冷却を含む「フォーインワン」穀物貯蔵技術が国有穀物倉庫のスタンダードとなり、穀物の貯蔵品質と鮮度がさらに向上している。また、温度管理、内部循環、総合的害虫駆除などの分野をカバーした「グリーン穀物貯蔵技術」を推進されているという。 周氏の話では、低温・準低温の穀物倉庫の総貯蔵量は23年末に2億トンに達し、国有穀物倉庫の総合損失率は1パーセント以内という合理的な範囲に収まっている。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。