「ゆき兄としてもみんなを支えたかった」8LOOMメンバーの綱啓永が振り返る転機となった作品の“秘話”
●芸歴7年目を迎える今年、実力派と呼ばれる存在を目指す
――前カノに未練タラタラという、これまで演じたイケメンとは程遠いモーの役どころについては? 可愛くもカッコ良くもないし、「ゆき兄」のように頼りがいがあるわけでもないですから(笑)。でも、こういう役を演じられるのは、自分にとって違った面を見せることができるチャンスだと思いました。それもあってか、できるだけカッコ良さを出さないとか、ストーカーみたいな気持ち悪さを意識しながら演じるとか、声のトーンを変えてみるとか、いろいろ試してみることは、とても楽しかったです。その結果、自分のなかで、新しい世界が開けましたし、「お芝居って無限大なんだな」と思える作品になりました。 ――綱さんのファンには、どんなところを観てほしいですか? 美容室に入ってくるモーの初登場シーンですが、クランクインの日だったんです。僕自身、クランクインは自分ができることを一旦やって、監督に「それはダメ」だと言われたら止めて、「それいいね」となったらやり続けるという、チャレンジの日だと思っているんです。それで、アドリブをやってみて、いろいろ採用してもらえたことで、自分的に思い入れが強くなったというか、ファンの方に注目してほしいシーンになりました。 ――今年は2月の舞台「う触」など、新たな挑戦が控えていますが、今後の目標や展望、また憧れの先輩について教えてください。 1月と3月に『違う惑星の変な恋人』『恋わずらいのエリー』という2本の映画が公開されるなか、「う触」もあり、いろんな僕をみなさんに観ていただけるので嬉しいです。ただ、今年の4月で芸歴7年目になるので、そろそろ実力派と言われる存在にならないといけないと思っています。 憧れの先輩は「恋愛のすゝめ」でご一緒させていただいた橋本じゅんさん。先日もご飯に連れて行ってくださったのですが、ベテランの方に可愛がっていただけたのが初めてなんです。とても熱くて真面目な方で、お芝居に対しても真摯で、自分だけじゃなくて、周りも常に見られていてカッコいい。ドラマでは僕の心の師匠役でしたが、撮影中も「こうしたら、もっと面白くなるんじゃない?」と、いろいろアドバイスくださって、僕もチャレンジすることができました。 ◎衣装クレジット ジャケット 37,400円、パンツ 24,200円/ともにマスターキー、シャツ 52,800円/メアグラーティア(すべてティーニー ランチ 03-6812-9341)※価格は税込み その他スタイリスト私物 綱啓永(つな・けいと) 1998年12月24日生まれ。千葉県出身。17年、「第30回ジュノン・スーパーボーイコンテスト」にてグランプリを獲得。19年、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のリュウソウブルー /メルト役に抜擢。以降、ドラマ「君の花になる」(TBS系)、「ばらかもん」(CX系)、「恋愛のすゝめ」(TBS系)などに出演。2月よりシアタートラムなどで上演される、作・横山拓也×演出・瀬戸山美咲による舞台「う蝕」に出演。
くれい 響