中国CATL、通期利益が予想上回る-EV需要減速もコスト低下寄与
(ブルームバーグ): 中国最大の電気自動車(EV)バッテリーメーカー、寧徳時代新能源科技(CATL)が発表した2023年通期利益は市場予想を上回った。投入コストの低下が寄与した。
通期の純利益は前年比44%増の441億2000万元(約9100億円)。アナリスト予想は437億元だった。売上高は前年比22%増の4009億元で、市場予想の4111億元には届かなかった。10-12月(第4四半期)の利益は30億元、売上高は1062億3000万元。
同社は世界最大のEV市場である中国国内でシェアを堅持している。また国外でも主要サプライヤーへと着実に成長し、韓国のLGエナジーソリューションとトップの座を争っている。
CATLは、中国でのEV販売拡大が減速したとはいえ継続していることが、業績の伸びをもたらしたとしている。
2023年の中国のEV・ハイブリッド車の出荷台数は36.3%増にとどまった。減速が続けば、EV市場の急成長を見込んでいるバッテリーメーカー各社には打撃となりかねない。
中国EV市場、24年も減速見通し-景気低迷と競争激化がメーカー圧迫
原題:CATL Full-Year Income Jumps Even as Electric-Car Demand Slows(抜粋)
--取材協力:Evelyn Yu.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Danny Lee