経営者「うかつだった」拘留社員の“戻れるなら戻りたい”で再出発 歌舞伎町「SOD LAND」の今
大手メーカーのソフト・オン・デマンド(SOD)が“大人のテーマパーク”という触れ込みで営業していた「SOD LAND」。人気女優に会えるとあって、連日にぎわいを見せていた。 【おへそが見えそう……】貴重なリンゴカラーのへそ出しルックで現れた王林 しかし’23年3月14日に警視庁に摘発され、経営者や店舗責任者が風営法(※)違反で逮捕された。5ヵ月間の休業期間を経て、新たな運営会社によって同年8月に再オープンしたSOD LAND。逮捕者を出すほど問題となった営業方針は、改善されたのだろうか……。今回はSOD LAND運営会社であるSAKAYA PROJECT株式会社・現代表取締役社長の高岡哲也氏(41)に話を聞いた。 「法の下でギリギリを攻めていたのですが、飲食業として営業するには無理だったんですよね」(高岡氏) SOD LANDの摘発は、ニュースでも取り上げられ話題となった。まさに営業中の出来事だったという。 「営業時間中に20人くらいの私服警察官が店舗にやってきました。店長らが警察に連行されると、警察署にはすでにマスメディアとかの報道取材も来ていた。どこかで摘発の情報が漏れていたんじゃないかなって、いまにしては思うのですが……。本当にいきなりでしたね」(高岡氏) 経営者を含め、店舗責任者が逮捕されるという前代未聞の事態だが、じつは摘発に踏み切るまでに2回の注意があった。 「今回摘発に至ったのは、風営法の許可を取らずに飲食営業許可でSOD LANDの運営を行っていたからなんです。従業員がお客としゃべったりするような接客を行うためには、飲食営業ではなく風営法の許可が必要だった。警察に指摘されたら、本来ならばすぐに許可を取るべき。でも僕たちは勝手ながら、女優さんのセカンドキャリアや、店で働く女性が“どこで働いているの? ”って聞かれた時に、“飲食店”って答えられるようにしてあげたかったんです」(高岡氏) しかし、その認識の甘さと彼らが言う親心があだとなり、摘発につながってしまう。SOD LANDも、コロナ禍で仕事を失ったセクシー女優や飲食店勤務の女性たちに働く場を提供したいという思いから誕生していたという。 「’18年に『女子社員酒場』という立ち飲み屋を秋葉原にオープンしたのが最初です。セクシー女優さんが撮影以外でも働ける場を提供したかったのと、ユーザーにとっても気軽に遊びにこられる店を作りたかった。そういう思いから店舗を始めた。アダルトビデオの視聴者の方が来てくれると思っていましたが、ふたを開けてみたら普通のサラリーマンが来てくれた。ハイボールを頼むと、女性のキャストがハイタッチをしてくれるサービスを、 “面白い店がある”って受け取ってもらえたみたいでした」(高岡氏)