移住者描いたドラマ放送 福島県内12市町村が舞台 テレビ東京
テレビ東京は10日、東京電力福島第1原発事故で避難指示などが出た12市町村への移住者らを題材にしたドラマ「風のふく島」の放送を始める。出演者が9日、東京都内で記者会見し「行動したくても悩む人たちの背中を押し、勇気を与えられれば」と意気込んだ。 ドラマは12市町村にそれぞれ移住やUターンした実在する12人がモデルで、新天地で夢を追う姿や、住民との交流を通じて成長していく様子をユーモアと希望を込めて描く。ロックバンド「ハウンドドッグ」のボーカル大友康平さんや俳優の北乃きいさんらが出演。撮影は12市町村で行われた。 双葉町に移住した元復興副大臣を演じた大友さんは記者会見で「(双葉町には)震災の傷痕が今も残っている。復興に向けて行動することは難しいが、力強く踏み出すことが始まりだと実感した」と述べた。 北乃さんは、キャンドル作りに出合ったことをきっかけに飯舘村に移住した女性役を務め「困難に立ち向かい、夢をかなえようと諦めない姿を感じ取ってほしい。福島を風化させず、福島と関わり続けていく」と力を込めた。 ドラマは1話完結で毎週金曜日深夜に放送。県内では福島テレビで3月に放送予定。
福島民友新聞