進行する「中間管理職の削減」が、Z世代の仕事スキルを向上させるかもしれない(海外)
重要なのは「試行錯誤」と「勇気ある決断」
企業が中間管理職を切り捨てることに懐疑的な人々は、若手社員が出世するために必要な指導を受けられなくなる可能性があると指摘している。 だが企業がこの変化に適切に対処すれば、この動きに問題は生じないはずだとオブライエンは言う。 若い社員がサポートされていると感じられるようにする一つの方法は、メンタリングプログラムを導入することだ。というのも、メンタリングプログラムを導入すれば、責任のレベルの異なるさまざまなチームの人々と直に接することができるからだ。 さらにオブライエンは、彼らを幹部チームにも紹介し、社内での認知度を高めるべきだと付け加えている。 「これには若手社員だけでなく、指導者にもメリットがある。我々は今、四世代が一緒に働くことができる社会にいるが、世代間の格差はかつてないほど広がっているからだ」 あらゆるレベルの人々の間で、より多くの会話の場を設けることは、「より大きな共感、理解、そしてより良い文化を生み出すことができる」とオブライエンは話す。 オブライエンによると、リバースメンタリング(若手社員と先輩社員が立場を逆転し、若手社員がメンターとして先輩社員に助言を行う教育支援制度)は、組織を団結させることにも役立つという。若手社員がさまざまな上級スタッフやリーダーに接する機会を与えられることで「ひどい上司」から離れられるようになるのだ。 重要なのは「試行錯誤」と「勇気ある決断」だとオブライエンは言う。 「変化を起こし、ビジネスとして成長マインドセットを取り入れるだけでも、たとえ失敗したとしても、ポジティブな変化を生み出すことができる。なぜなら人々のために最善を尽くし、現状に固執しないことを示すからだ」
「上司不在」は皆に影響を与える
現在、ミレニアル世代がその矢面に立たされている可能性が高いが、「グレート・アンボス」は誰にでも訪れる可能性がある。つまり、惰性で仕事をしている人、「静かな退職(Quiet Quitting)」をしている人、あるいは単に仕事が合わない人にとっては警鐘となるかもしれない。
Lindsay Dodgson