【ドラフト】帯広農・渋谷純希投手が日本ハムから育成2位指名…亡き祖父に最高の報告
◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日) プロ野球のドラフト会議が24日、都内で行われ、道内の高校からは、帯広農・渋谷純希投手(17)が日本ハムから育成2位指名を受けた。道内関連では、育成も含めて計10人が指名された。 日本ハムから育成2位で指名された帯広農の渋谷は「指名された瞬間は頭の中が真っ白になった。両親を始め、支えてくれた人たちに感謝したい」と喜びを語った。指名を待つ間に体を伸ばしたところ、学生服の第2ボタンがはじけ飛ぶハプニングが発生。これが吉兆だったのか。ほどなくして指名された。 昨年4月に祖父・岡田勝弘さん(享年76)が他界した。広尾町から帯広市内の病院に運ばれてすぐに集中治療室に入ったため、最後の会話はできなかった。ひつぎの蓋を閉める直前に「じいちゃん、俺は絶対にプロに行くから見ててね」と約束した。孫の活躍を報じる新聞記事を集めるのを楽しみにしていた祖父に最高の報告ができた。 まず目指すのは支配下登録だ。会見後、野球部の仲間に胴上げされた渋谷は「自分に厳しく練習を重ね、150キロを出せるようになりたい」と闘志を燃やした。 (飯塚 康博) ◇オリックス6位・NTT東日本・片山楽生投手(22) 白樺学園高出身の22歳がついにプロへの扉をこじ開けた。高校時代は同校のエース右腕として活躍。2年秋に全道大会初優勝に貢献した。出場を決めていたセンバツ甲子園は中止となり、3年時にプロ志望届を提出するも指名漏れ。同社初の高卒選手として社会人野球に進み、4年目で指名を受けた。 ◇阪神育成3位・くふうハヤテ・早川太貴投手(24) 今季ウエスタン・リーグに参入した新球団から指名された。大麻高、小樽商科大出身で、昨年まで北広島市役所に勤めながらクラブチームでプレーしていた苦労人は「指名がないんじゃないかと思っていた。早く活躍して支配下をつかみ取りたい」。今後は最速150キロの直球に磨きをかける。「空振りが取れるようストレートを教わりたい」と藤川監督への弟子入りで飛躍する。 ◇DeNA4位・高知ファイティングドッグス・若松尚輝投手(24) 札幌市出身。札幌第一高では内外野手としてプレーし、高校3年夏の南北海道大会は2回戦で敗退。札幌学生野球連盟2部の札幌学院大進学後に投手に転向し、卒業後に進んだ独立リーグで最速152キロの投手に成長した。同大出身選手では、20年に中日から育成1位指名を受けた近藤廉投手以来の指名となる。 ◆育成ドラフト◇指名 札幌市出身の帝京長岡・茨木佑太投手(18)がロッテから2位指名。星槎道都大・佐藤爽投手(21)が4位、札幌市出身の京都国際・沢田遥斗外野手(18)が5位、旭川志峯・ウメビンユオオケム明外野手(18)が7位でそれぞれ西武から指名された。
報知新聞社