市川團子、祖父の猿翁さんも演じた図書之助役の扮装写真を初公開「祖父はどんどん前に進んでいく感じが格好いい」
歌舞伎俳優の市川團子が歌舞伎座「十二月大歌舞伎」(12月3~26日)の第3部「天守物語」で演じる姫川図書之助役の扮装写真がこのほど、初公開された。 図書之助は、1965年1月の日生劇場で團子の祖父にあたる市川猿翁さん(3代目猿之助)も勤めた役。團子は祖父・猿翁の写真を傍らに置き、時折じっと写真を見つめてスチール撮影に臨んだ。團子勤める図書之助の真っすぐな眼差しとりりしい姿が印象的だ。 團子にとって、猿翁さんは憧れの存在。「祖父は熱量を絶やしたことのない人。カリスマで、どんどん前に進んでいく感じが格好いい。パワフルなところが好きです。同じ役をできるのがうれしい」。猿翁さんが天国へ旅立って約1年。今年2月からスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」に出演したこともあり「役の解釈とか、生前に聞いておきたかったし、指導を受けたかった」と思いを巡らせた。
報知新聞社