今年の年末年始はやりくりが大変…。この時期の散財とどう付き合う?
各地でクリスマスイルミネーションの点灯イベントが実施されると、年末年始のあわただしい中にもワクワクする雰囲気が盛り上がってきます。同時に、冬休みの計画を立てるにあたってお金のやりくりが大変、と頭を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
日本人国内旅行支出は2019年比12.2%増の4万4361円
観光庁が2023年11月に公表した旅行・観光消費動向調査によれば、2023年7~9月期(速報)の日本人国内旅行支出は、コロナ禍を除き過去のピーク時だった2019年の同じ時期よりも12.2%増の4万4361円になっています。宿泊旅行が6万4450円、日帰り旅行は1万8118円(2019年同期比6.9%増)ということです。 国内全般の傾向ですから、地域の差はあっても旅行をすれば相応の出費を覚悟しなければなりません。加えて、昨今の円安でモノの値段も上昇していますので、せっかく旅行先に来たのだからといって財布のひもを緩めてしまえば、かなりの散財になってしまうのは必然です。
我慢・節約はやりすぎると逆効果
全体の傾向がこのように上昇している中では、工夫して予算を抑えようとすると相当なストレスがかかります。例えば、宿泊施設のグレードを落とす、食事やお土産も極力我慢する、などといったことが思いつきますが、楽しい冬休みの中、お財布事情ばかりに気をとられていると、旅行の楽しみがうせてしまう可能性があります。 ストレスがかかると、人はどこかにはけ口を求めるようになりますので、冬休みが終わってから、無意識のうちに無駄な出費をしてしまうことにもつながりかねません。 何事もメリハリが大事です。世の中の流れに無理に逆らわず、12%アップしているという事実を受け入れるということも選択肢です。この報道発表資料は10月~12月ですから、年末年始はもう少し金額がかさむと考えて臨むのがいいでしょう。 家計運営は生きている限り続く取り組みなので、短期決戦でがんばりすぎると、ストレスによる反動でせっかくの努力が無駄になりがちです。長く付き合うには長く付き合えるような体制でいきましょう。