「後ろ髪どころじゃない」久保建英、アジア杯でのソシエダ離脱に複雑な胸中を明かす「チームメイトには言われましたよ、何で抜けるんだと」
「チームメイトの心配はしてないです」
日本代表が1月11日、翌日に開幕するアジアカップに向けて開催地ドーハでトレーニングを実施した。 【アジア杯PHOTO】ヨルダンとの練習試合に6-1大勝。得点者をチェック 怪我で別メニュー調整が続いていた久保建英も、この日から全体練習に合流した。 先日、1月開催のアジアカップに関して、久保はスペインメディアにこうコメントをしていた。 「アジアカップがリーグ中に開催されるのは残念。ラ・レアルが僕に給料を払ってくれるのは明らかだけど、これらのトーナメントには呼ばれたら参加する義務があるからね」 この発言を念頭に、「ソシエダを離れる時に、後ろ髪を引かれる感じもあったと思うが、気持ちの整理は?」と質問すると、「後ろ髪どころじゃないですけどね」と答え、こう言葉を続けている。 「でもしようがないがないもんはしようがないんで。チームメイトを信じて、実際、カップ戦も勝ちましたし、あとは13日に(アスレティック・ビルバオとの)ダービーあるんで、時間帯的には遅くなりますけど、見られたらしっかり前半だけでも見て、チームのためにも。そこはチームを気にしないわけにはいないんで」 22歳のMFは「ただ自分は自分のやれることを今やるべきだと思うので。別に僕ひとりが抜けたからってそんなに落ちるチームじゃないですし、一昨年まで実際、僕はいなかったわけで。全然、チームメイトの心配はしてないです。気にはなりますけど」と発言。それでも「抜けると相当辛いのでは?」と問うと、こう語っている。 「チームメイトには言われましたよ、それは。何で(チームを)抜けるんだみたいなことは。怪我したときも『いやこのケガだったらお前、(大会を)休んだ方がいいんじゃない』と冗談か、冗談じゃないかわからないですけど言われたりもしましたけど」 「僕個人としては、いろいろ思いがありますけど、プロになってからタイトルがないのも事実ですし、ここらで一つタイトルを獲りたいなと思っていたので。もう優勝しか個人的にはないので。なら優勝してこいよって言ってくれる選手もいたんで中には。そういった選手も思いじゃないですけど、そういった選手の言葉もありがたく受け取りながら、しっかり優勝したい。チームに迷惑をかけちゃいますけど、しっかり優勝したいなと」 来たからには優勝しかない。ソシエダのエースは、代表でのタイトル獲得に目標を据えた。 取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)