10年前に神戸物産株を約1万円投資したら今いくら…国内にも複数のテンバガーが存在した!国内ロボットアドバイザー最大手にも期待
他にはどのようなテンバガーがあったのか?
足下の10年でテンバガーを達成した銘柄を他にも2銘柄上げてみます。 東映アニメ(4816) ・株価 2014年3月末 173.3円→2024年3月末 3,100円 約17倍 ・映画制作会社の東映の子会社のアニメ制作会社です。上場子会社として大きな注目を浴びることは長くありませんでしたが、近年の世界的な日本アニメブームを背景に株価急騰。 川崎汽船(9107) ・株価 2014年3月末 247.7円→2024年3月末 2,023円 約8倍 ・2024年3月末時点では株価約8倍と10倍には届かないものの、2024年1~3月は一時株価10倍に到達しています。長らく海運銘柄は割安に放置されていたものの、コロナ禍を契機とする海上輸送費の上昇が注目され、海運銘柄全体が上昇する流れに乗り株価が大きく上昇しました。 10年スパンで見てテンバガーとなった銘柄には、「元々割安株であった」「本業でブームなどが発生し株価が反応した」「株式市場のテーマと合致した」などの共通点が見られます。
今後テンバガーが期待される銘柄3選
2023年からの株式市場の上昇で、大型主力株は既に大きく値上がりしています。しかし逆相関するように、グロース市場は低迷が続いています。今後グロース市場の注目時に上昇しやすい銘柄をピックアップしています。 ソラコム(147A) ・KDDIが大株主のIoTインフラ提供企業。既にサブスクリプションのビジネスモデルを確立し、また海外売上比率も約3割。 ・IoT銘柄かつ2024年3月IPOで株価に手垢が付いておらず、今後の注目とともに大きな株価上昇が期待されます。 PKSHA Technology(3993) ・国内グロース市場のAI銘柄の先駆者的存在です。2017年9月にIPO。2022年の株価低迷後、2023年より株価上昇を始めていますが、2018年の高値は抜けていません。 ・年間10億円前後の最終利益を計上するなど成長は続いており、今後のAIブームの進展とともに注目を集める可能性があります。 ウェルスナビ(7342) ・国内ロボットアドバイザー最大手企業です。2020年12月にIPO。 ・着実に資産を積み上げており、業績も拡大し2022年12月期に黒字化しました。業績拡大の反面、株価は2021年の高値4,740円から下落が継続。2024年3月末は、1,741円にあるものの、ロボアドサービスの拡大とともに株価上昇も期待できます。
テンバガーを狙うなら低迷期も覚悟すること
テンバガーを狙える銘柄は、株価が反応しない期間が長く続く傾向があります。よって、いわゆる出遅れ銘柄に光が当たるのを辛抱強く待つ時間が必要です。 またテンバガー銘柄は業績好調という前提があります。よって、テンバガー株候補は株価低迷に加え、好業績もしくは好業績が見込める銘柄という点が重要となります。 テンバガー候補銘柄を見つけても長期戦はある程度覚悟が必要です。資金的な観点では、辛抱する期間が長くなる可能性があるため、ドルコスト平均法を活用して長期に渡り投資するというのも一案といえるのではないでしょうか。
石井僚一
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