北陸の役満プリンスからチームのエースへ 崖っぷちのTEAM雷電・本田朋広、決意のエース宣言「自分がみんなを引っ張る」/麻雀・Mリーグ
飄々としたキャラクターが魅力のイケメン雀士は、並々ならぬ思いを胸にプロ麻雀リーグ「Mリーグ」2024-25シーズンの舞台に立つ。TEAM雷電・本田朋広(連盟)は昨期のレギュラーシーズン▲183.5で個人29位。チーム自体も8位と振るわず、今期レギュラーシーズン敗退ならば、選手入れ替えとなってしまうこととなった。そんな中で、4年目を迎える本田は「そろそろ自分がみんなを引っ張る」と、エースを担う覚悟が生まれている。「富山県の人間は控えめ」と生まれ故郷について分析する本田だけに、その決意は本物だ。 【映像】本田VS鈴木 熾烈な“イケメン対決” ―まずは昨期の振り返りを。レギュラーシーズンは大苦戦した。 本田朋広(以下、本田) 自身の評価はそんなに良くないのですが、手応えとしては良かった。次に繋がる麻雀を打てたということです ―手応えと結果のギャップについては。 本田 (選手の中で)副露率が一番高かったと思いますが、自分の中でバランスが取れてきました。鳴くべきところと鳴かないところの見極めができるようになってきたということです。今シーズンいっぱい仕掛けたからだと思います。失敗した部分もいっぱいあったのですが、それも自分のモノにできたんじゃないかなと思っています。 ―たくさん仕掛けたというのは意図的にやってきたことか。 本田 昨年のシーズンから副露率を上げても放銃率も上がらないと思っていたし、打点的な不満も問題ないかなと思っていた。言い方は難しいですが、誤解を恐れずに言うと、昨年はナメていたかなと。手牌が短くなればなるほど理論上は放銃率は上がると思いますが、今のMリーグというのは1つ2つ仕掛けたところで放銃率は上がらないと思っています。 ―他の選手も攻撃型にシフトした、という感覚はあったか。 本田 僕は他の選手に関しては例年通りだと思っていました。周りの選手は、僕に仕掛けが増えたなと思っていたはずです。 ―今後Mリーグはどのようなトレンドになるか、といったイメージは。 本田 みんなが転がる方向の逆に行こうと思って決めています。Mリーグが守備寄りになっていると思っていたので僕は攻撃の方を選択した上で副露率が高かった。(攻撃的な)渡辺太選手が入ってきたことで、僕もそういう風に周りを引っ張った。彼がネット麻雀から入ってきた選手ということはインパクトがありましたね。たくさん仕掛けてくるというこっちの勝手な想像で、トレンドを操作されたというところはあるかもしれません。たくさん仕掛けることが正しいとか正しくないというところで判断した上でみんなが動いているわけではないようにも思えます。 ―今期は選手入れ替えレギュレーションの問題もあるがプレッシャーは。 本田 めちゃくちゃありますね。一昨年のシーズンで僕が活躍したことでセミファイナルからファイナルに残れた。チームメイトを引っ張る状況が作れたらと思います。 ―チームメイトとの関係性は4年目になってどうか。 本田 僕自身は自分がエースではないという意識の中で、自分も頑張るけれど引っ張ってもらおうという気持ちで3年間臨んできました。そろそろ自分がみんなを引っ張るような感じでやりたいと思っています。鈴木優さんや仲林さんの存在も刺激になります。刺激になったし悔しかった。鈴木優さんは自分が取りこぼしたMVPをしっかり取ったというのもあります。MVPにそこまでこだわっているわけではないですが結果チームの勝ちにつながればいいと思っているので。 -個人の目標設定については。 本田 当たり前ですが、勝てる麻雀を見せたい。勝てる麻雀を打って負けたならば仕方ない。昨年の終盤は成績が残せなかったので、周りから「どうして序盤のような麻雀が打てなかったのか」と言われてしまったのですが、自分たちは1戦目から追い込まれていますし油断もしたことがないです。ただ、そう言われるということは、そういう(良くなかった)部分があったのかもしれない。これが最後かもしれないという気持ちでやりたい。常にセミファイナルとファイナルが見えるポジションにいたいと思っています。 ―Mリーグ参戦を機に富山から上京。環境には慣れてきたか。 本田 向こうにいる時とあまり変わっていないですね。ちょっとやることが増えたかなというくらい。オフは筋トレをしたりとか、筋トレ後のための食事をしたり。プライベートではパチンコをしたり、それぐらいですね(笑)。特に大きな変化はないです。自分の身近なものは何も変わっていないです。好きな格闘技を見ていますが、現地で見ることができるようになった。心境の変化というものは特にありません。 ―鈴木優さんとの天然語録が話題になった。 本田 僕は気にしていないですし、巻き込まれた側です(笑)。雀風が似ているとか、同じ括りにされがちですけど、優さんが天然です。でもゲスト先で優さんの次に僕が入るとか、その逆もありますし、呼ぶ側も同じように思っているのかな(笑)。 ―北陸の役満プリンスといわれることはうれしいか。 本田 本人としてはそんなことは言ったことはないです(笑)。僕は恥ずかしいのでやめてほしいくらい(笑)。富山県の人間は控えめというか照れ屋なので。 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部