PTA 委員辞めるには「免除の儀式」…3分の2の同意が必要 「勧誘マニュアル」存在も?【#みんなのギモン】
日テレNEWS NNN
日本テレビの情報提供サイトに「PTAで“勧誘”マニュアル」が存在するという投稿をいただきました。 PTAは、先生と保護者が協力しあって子どもをサポートするためのものです。ところがこの活動に実際に参加するとなると「忙しくて無理」という人がいたり「やりたくない」という人がいたりします。そこで人間関係で悩んでしまったり、不満がたまったりするケースが多いといわれています。 PTAに参加することで顔が見える関係性になるよさもある一方で、負担やプレッシャーを感じるものでもあります。 ●勧誘の実態は? ●無理しない! 新たなPTA 以上のポイントを中心に詳しく解説します。
■PTAの実態…よかったこととは?
まずPTAとは、児童生徒の保護者(Parent)と教職員(Teacher)で構成する団体(Association)のことです。加入するかどうかは、保護者の「任意」になります。 登下校時の見守りや学校行事のサポート、広報や清掃活動など、活動は多岐にわたります。大変なこともあると思いますが、メリットを感じている保護者は次のように話します。 元PTA委員(40代会社員) 「学校行事では子どもがどうしたら喜ぶかという目的のために全員が集まっているので、やりがいがありました」 元PTA役員(40代パート) 「他の学年の保護者や先生と交流が深まったことがよかったです」 元PTA役員(40代主婦) 「先生たちが本当に忙しそうだからサポートにもなる」
■入会は“ほぼ強制”? 委員を辞めるときには「儀式が必要」?
ところが、関東のある小学校の現役のPTA会長によると、次のような実態もあります。 関東のある小学校のPTA会長 「入学したら『PTAに入会する』という選択肢しかない同意書を学校に提出し、提出しないと学校に呼び出しがあった」 PTAに入会することが、ほぼ強制に近いといえます。 関東のある小学校のPTA会長 「委員を決めるために保護者が集まったがなかなか決まらず、昼過ぎに始まった会は、夕方6時まで続き、保護者がずっと帰れなかった」 そして委員を辞めたい時は「免除の儀式」と呼ばれるものがあったそうです。 委員を辞めたいという保護者は、他の保護者の前で理由を述べ、3分の2の同意が得られないと辞められないといいます。 これでは、PTAをやりたいという人がどんどん減ってしまうことが懸念されます。