バットを手にポーズを決める久間田琳加（撮影・会津　智海）

　【夢中論】モデルと女優の二刀流で活躍する久間田琳加（23）が、野球のとりこになっている。昨年初めてプロ野球を生観戦してどっぷりハマり、今年も球春到来を待ちわびる日々。ニュースで流れても気にかけていなかった野球が、今やプライベートでも仕事現場でも身近な存在になっている。（山内　健司） 【写真あり】久間田琳加　真っ赤なワンピース＆黒ミニスカ“りんか丈”ショット 　想像以上に大きな神宮球場のフィールドが目の前に広がっていた。選手たちの体は、テレビで見るよりも大きく感じる。テンションが上がったのは、美しい放物線のホームランではなく、近くに飛んできたファウルボール。応援歌を歌うファンの一体感には心が躍った。球場はトキメキにあふれていた。 　「いろんなメーカーのビールの売り子さんにもワクワクしちゃって、“次はどこにしようかな”って5杯ほど飲んじゃいました」 　昨年6月、神宮球場で人生初のプロ野球観戦。さらに翌日も足を運び、2日連続で生観戦した。「球場の景色や雰囲気全てがもう圧巻で、こんな最高の場所があったんだ！」とやみつきになった。 　野球に興味を持ったきっかけは、2023年末のWBCの振り返り特番への出演。それまでスポーツ自体にあまり縁がなかったが、侍ジャパンが熱く戦う姿に魅了された。 　プロ野球情報が分かるアプリを入れ、試合の一球速報や順位表をたびたびチェック。SNSのトレンドに野球関連の言葉があると、自然とタップして見る。プロ野球交流戦のCMにも出演し、一気に身近な存在となった。 　推し球団は「もっと分かるようになってから。足を運べるので関東近郊のチームが良いかな」とまだ吟味中だが、「神宮に行ったのでヤクルトの選手は分かるようになってきました」。最初に覚えたのはホセ・オスナ（32）。「球場で必ずケバブを食べるんですよ。それをプロデュースしてるのがオスナさんだったんです」。オスナが打席に立つと「今食べてるよ～」と思わず前のめりになる。 　「昨年の心残りは、2回しか球場に行けなかったこと。東京ドームにも行きたいし、いろんな球団の試合を見たい。今から今季の開幕が待ち遠しいです」 　仕事にも好影響があった。「野球好きのスタッフさんって実は多いんです！グッズを持ってたりすると“どこのですか？”って聞いちゃいます。距離が縮まるきっかけになります」。昨季はナイターの空席状況をまめにチェック。「“仕事後に行けるかも”と思うだけで、やる気スイッチになっていました」 　久間田のやる気がみなぎっているのは、4年前から注力している女優業だ。恋愛作でヒロインを数多く演じ、ラブコメディーにも出演。コメディーのシーンでは、自分の案を監督に伝えることも。積極的に臨むうちに「おや？コメディーめちゃくちゃやりたいぞ」と思うようになった。 　そんな時にあるコメディー作品のオーディションを知った。14日スタートのテレビ朝日「家政夫のミタゾノ」だった。新人家政婦役の募集で、「まさにやりたかった役。あまり言葉で思いをむき出しにするタイプではないですが、珍しく“絶対やりたい！”って言ってました」。思い通りにその座をつかみ「凄い自信になりました。年女のエンジンかかってる！って舞い上がりました（笑い）」。 　年女の2025年。3月にはヒロインを演じるラブコメ映画「顔だけじゃ好きになりません」の公開も控える。今年の抱負は「（ミタゾノの）ザ・コメディーの世界に入った新しい姿を表現して、いろんなお仕事につなげていきたい」。1月からフルスイングでかっ飛ばす一年となりそうだ。 　≪推理タイム見どころ≫シリーズ7作目となるテレビ朝日「家政夫のミタゾノ」（火曜後9・00）では、女装した大柄な家政夫・ミタゾノ（松岡昌宏）とともに派遣先の家庭で問題を解決する新人家政婦・大門桜を演じる。役どころを「なんでも事件化するのが大好き。無関係なところも思い込みで“これはまさか？”とする捜査癖があります」と紹介し、見どころには「桜の推理タイム」を挙げた。役衣装も蝶ネクタイを着けるなど探偵を意識。「家政婦さんらしくない見た目も楽しんでもらえたら」とアピールした。 　◇久間田　琳加（くまだ・りんか）2001年（平13）2月23日生まれ、東京都出身の23歳。小学6年時にティーン誌「ニコラ」のモデルオーディションでグランプリに選出され、同誌のモデルとしてデビュー。現在は「non―no」の専属モデル。20年にテレビ朝日系ドラマ「マリーミー！」で地上波連ドラ初主演。趣味はショッピング、少女漫画を読むこと。1メートル64、血液型AB。