オリックス・吉田輝星 1球で移籍後初星 九回絶体絶命ピンチ磨きをかけたシュートで仕留めた
「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム) 絶体絶命のピンチでマウンドに上がったオリックス・吉田輝星投手が、1球で移籍後初勝利を挙げた。自身668日ぶりの白星。チームも4位に浮上し、「うれしいですけど、あんまり浸らないように。ウイニングボールはマチャドがどこかに」と爽やかに笑った。 【写真】熱いスタイルは変わらない ピンチを切り抜けて雄たけびをあげる吉田 同点の九回2死一、三塁で登板。マウンドに来た若月と「シュートで勝負しよう」と確認した。春先から磨きをかけたシュートを初球に投じ、荻野を三ゴロに仕留めた。「シュートは投球練習では変なところに行っていたが、マウンドで1球で決められた」。金足農時代の18年夏の甲子園大会同様、本番に強かった。 延長十回、杉本の決勝2号2ランにより、吉田はパ・リーグ24人目の「1球勝利」。厚沢投手コーチの「リリーフ陣はケガしている人も多い。みんなで助け合ってやっていこう」という言葉も力に変えた。座右の銘は「雑草魂」。グラブにも刻む言葉を胸に、マウンドで輝き続ける。