ちょっとした会話でウケる人・ウケない人の違い 雑談でうっかり「そもそも論」していませんか?
「友人同士で盛り上がっているときに、自分の発言をきっかけに、なぜかシラけた空気に……」「がんばってプレゼンしているのに、つまらなそうな表情をされる……」──そんな経験はありませんか? それでは「ご縁(=人間関係)」も「ご円(=お金)」も遠のき、人生が地滑りするように先細るいっぽうです。 ところが、『「おもしろい!」と思われる話し方のコツ』の著者で、一流放送作家の野呂エイシロウ氏は、たとえピンチに直面しても、すぐさま「おもしろい!」にスイッチする方法があると説きます。 【漫画】無神経すぎる人に「ちょっとだけ」言い返す技術
■人の話を「要するに」でまとめない 「つまり、Aさんが言いたいのは、こういうことだよね」 「要するに、Bさんは○○すればいいんじゃない?」 雑談中にいちいち話の交通整理をしたがる人がいます。 よかれと思って親切に交通整理しているつもりかもしれませんが、これは絶対にやってはいけないルール違反です。 ウケるどころか、その場がシラケてしまいます。 自分の発言した内容を他者に「つまり」とか「要するに」などと要約されてしまうと、要約された側は、まるで自分が「話しベタでコミュニケーション能力の低い無能な人」と認定されたみたいで、立つ瀬がありません。
人の話を整理するということは、「伝えベタなAさんに代わって、理解力の低いみなさんに、賢い私が翻訳してお伝えいたしますね」と、上から目線で言っているのと同じことです。 たとえばサッカーで、Aさんが打ったシュートについて、「Aさんはシュートを外してしまったけれど、本当はこんなふうに打ちたかったんですよね、ほら」と、横から正しい見本を見せて得意になっているようなものです。 存在感を示すことも大切ですが、他者の話を整理する形で存在感を示すと、ウケるどころか、全員に嫌われます。
整理するなら、他人の話ではなく、自分の話にとどめておきましょう。 どうしても話の内容を再確認する必要があるなら、「今の話は、こういうこと?」と相手に尋ねましょう。 もちろん、仕事における会議などのシチュエーションでは、最後にいろいろな意見をまとめて決定する必要がありますが、それも会議のトップの任務です。 もし、あなたが会議のトップであれば、「今日の会議をまとめると、こういうことですね」などと締める権利があります。