ちょっとした会話でウケる人・ウケない人の違い 雑談でうっかり「そもそも論」していませんか?
でも、そうでないなら、トップが最終的にまとめるまで、交通整理するような発言はしないように心がけるのがウケる人の鉄則です。 ■「そもそも論」を言わない 「そもそも、○○にこだわる必要はないよね」 「そもそも、この計画自体にムリがあるんじゃない?」 すぐに話をまとめたがるのが、ウケない人の習慣ワースト2位だとしたら、ワースト1位は「相手の顔をつぶす」ことです。 たとえば、友人同士で旅行先や宿泊先を考えたり、恋人と休日の過ごし方について話しあったりするとき──。
複数人いれば、出てくるアイデアも千差万別ですが、アイデアには正解も不正解もありません。 どんなに自分と意見の相違があっても、他人の提案を「間違っている」とジャッジして相手の顔をつぶすのはマナー違反です。 なかでもやってはいけないのが、冒頭のように「“そもそも論”をぶち上げる」ことです。 たとえるなら、「このテーブルの上で、何を食べようか?」と話し合っているときに、「そもそも、こんなテーブルがあるのが間違っているんだ!」と、テーブルをひっくり返してしまうようなもの。
百歩譲ってコンセプト自体に難があったとしても、誰もその点を気にしていないなら、そのコンセプトありきで考えるのが筋です。 “そもそも論”をぶち上げると、それまでその話し合いに携わってきた人たちみんなが「間違っている」と全否定されることになります。 これは、会話に新しく入ってきたばかりの人や、自分が高学歴で人より優秀だと思っている人が陥りがちなミスです。 仕事のシチュエーションにおいても同じです。 会議にもいろいろありますが、コンセプトやテーマが既に決まっている場合は、その方向性でできるだけ多くのアイデアを出しあうのが会議の目的です。
どんなに期待のされる新人や優秀な人材でも、この“そもそも論”を口走ってしまうと、その会議に次から呼ばれなくなる可能性大です。 実際にそうした轍を踏んで、消えていった若い人や優秀な人を僕は今まで何人も見ています。 そもそも論をぶち上げる前に、会議に臨む大前提として、会議のメンバーをよく理解し、それまで積み上げられてきた仕事に敬意を払う必要があります。 会議でウケる人は、他者へのリスペクトを忘れません。