祖母の家で「聖徳太子」の旧札を発見! 今でもお店などで使えますか? 銀行での交換は可能でしょうか…?
普段はなかなか触れないような場所を大掃除で片付けた時に、古い紙幣が見つかるケースもあるかもしれません。 しかし、現在では1万円札には「福沢諭吉」が描かれているため、聖徳太子などが描かれた紙幣がお店などで使えるか不安を感じる人もいるでしょう。また、古い紙幣以外にも古い紙幣や硬貨が見つかるケースもあるでしょう。 本記事では、聖徳太子の古い紙幣やほかの紙幣や硬貨などが使えるかについて解説するので、気になる人は参考にしてみてください。 ▼祖父の部屋から「大量の小銭」を発見! 申告は必要? 勝手に使うのはNGなの?
聖徳太子の古い紙幣は現在でも使える
聖徳太子の古い紙幣は現在でも使えるので、お店などに持って行っても問題ありません。 日本銀行では1885年(明治18年)に初めて銀行券を発行してから、現在まで53種類の銀行券を発行してきました。この53種類のうち22種類の銀行券については現在でも使用可能であり、聖徳太子の古い紙幣も含まれています。 現在有効な銀行券は日本銀行のホームページから確認できるため、聖徳太子以外の古い紙幣が見つかった際には確認してみてください。 一昔前に発行された一円券・五円券・十円券・五十円券・百円券・五百円券など、現在では流通していない金額の紙幣でも使用はできます。紙幣以外にも硬貨も一部は現在でも使用できるため、初めて見るようなものは日本銀行ホームページで確認してみてください。 ただし、すべての紙幣や硬貨がお店で使用が認められるわけではなく、あまりにも古いものは使えない点には注意してください。現在使用できる22種類に含まれているかを、お店で使う前に把握しておきましょう。
古い紙幣や硬貨は日本銀行の本支店で交換できる
古い紙幣や硬貨は日本銀行の本支店で交換もできるので、使い勝手がいい最近の紙幣や硬貨に交換したい場合は直接持ち込んで窓口で交換を依頼します。現在でも古い紙幣や硬貨は一般的にはお店でも使用できますが、お店側がそのことを把握していないケースもあるかもしれません。 お店側が把握していないケースで古い紙幣や硬貨を出した場合、思わぬトラブルや問題などが発生する可能性も考えられます。このような事態を避けるためにも、現在発行されている紙幣や硬貨に交換しておくことは有効です。古い紙幣を見たことがない若い世代などは、旧紙幣がわからないこともあるでしょう。 ■紙幣が破れていても交換はしてもらえる 大掃除で見つかった古い紙幣が破れていたり、汚れていたりするかもしれません。こうした紙幣は交換の基準を満たしていれば、日本銀行の本支店で交換してもらえます。古い紙幣の場合は同じ紙幣ではなく、聖徳太子の古い一万円札なら現行の一万円札との交換になるでしょう。 交換の基準は日本銀行法施行規則第8条で、次のように定められています。 ・全体の2/3以上が残っている場合 額面全額交換 ・全体の2/5以上2/3未満が残っている場合 額面の半額交換 ・全体の2/5未満しか残っていない場合 交換できない 半分に破れている紙幣なら額面の半額交換をそれぞれしてもらえるため、最終的には全額交換と同じです。具体的に残っている割合についてわからないなら、日本銀行本支店窓口で確認してもらいましょう。