米子北の攻守の要MF柴野惺。活躍続けるボランチは準々決勝で決勝点を演出し、セカンド回収でも健闘
[7.31 総体準々決勝 市立船橋高 0-1 米子北高 JヴィレッジP3] 今大会は初戦の同点FKを皮切りに、3回戦では決勝ヘッドの活躍。そして、準々決勝では、前橋FC時代からのチームメートでもあるFW鈴木颯人(3年)の決勝点を演出した。 【写真】「いとこがSixTONESジェシー」驚きの告白をしたパリ五輪サッカー日本代表FW 後半13分、米子北高(鳥取)は相手の跳ね返しに反応したMF柴野惺(3年=前橋FC)が1タッチでDF背後へパス。これにスプリントした鈴木がボールを収め、そのまま右足シュートをゴールに突き刺した。 「日頃からダイレクトで裏に蹴るっていうのを狙っていて。で、いつも通り蹴ったら(鈴木が)反応してくれた感じです」と柴野。この日は相手CBの体力を削る狙いも持ってDFライン背後へのボールを狙い続けた。それが決勝点に結実。また、柴野はボランチでコンビを組むMF湯月哲大(2年)とともにセカンドボールの攻防で健闘した。 「相手のセンターバック2人(ギマラエス・ガブリエルと岡部タリクカナイ颯斗)はヘディング強くて、自分たちのFWはあんま身長大きくないんで、(競り合いで)勝てないところが多い。(湯月と)『一緒に拾っていこう』『2人で狙おう』っていう話をしました」 この試合では市立船橋の注目ボランチ、MF峯野倖(3年)に回収されるシーンも多かった。「(峯野は)めちゃくちゃ上手いです」と柴野。だが、「いつも(中村真吾)監督に『いいポジションを取る』と言われ続けていて、まだまだできてないんですけど、やっぱ7番(峯野)の方が上回っているんですけど、初速だったり読みで狙っていて、頑張って食らいついていました」。柴野は的確なポジショニングによって、要所でセカンドボールを回収。相手に十分な攻撃機会を与えなかったことも白星に結びついた。 米子北は今年6月の中国高校選手権で優勝。柴野は「(プレミアリーグでは苦戦が続いたが、)トーナメント、ノックアウト戦は結構強いって自分たちの中で認識していて、この大会で優勝を目指していけたらなと思っています」という。初の日本一まであと2勝。「(個人的に)決め切れてるってことは、いいことなんで続けたいと思います。チームを優先して、自分が勝たせられたらなっていう思いでやります」と、攻守のキーマンは準決勝以降も勝つことと、活躍することを誓った。