QOL(Quality Of Life)が爆上がり…44歳で会社員を辞めた張本人が語る「FIREする前と後」の違いとは
FIRE後の時間の使い方
FIRE後の時間の使い方は、それまでとは大きく変わり、1日1時間程度だった自由時間が大きく増えました。 加えて仕事が執筆活動に変わり、自分が好きなときに好きなことを書く仕事になったので、時間的にも心理的にも仕事に追われることが一切なくなりました。これが僕にとって一番大きい変化でした。本当に心身ともに健やかな生活になりました。 普段は大体朝9時前くらいに起床し、のんびりします。その後はカフェに移動したり、友人と会うために都内に移動したり。友だちとお茶したり、飲みに行ったりするのはもちろんのこと、カフェで好きな執筆をするところまでを自由時間と考えたら、1日のほとんどが自由時間です。 最近は講演活動やインタビューなどもオンラインですべて完結しますから、場所を選ばず時間を有効に使えて、本当に素晴らしい時代になったなと感じます。友人たちと日本のいろいろな場所を巡りながら、オンラインで執筆・講演活動ができたら最高だと思います。 なお、土、日、祝日やGW、お盆などの長期連休はどこに行っても人混みがすごいですし、ホテルや飛行機代も高くなりますから、行楽などは平日を優先することが増え、週末に予定を入れることが少なくなっていきます。これはFIREあるあるかもしれませんね。
ゲームをする時間や動画を見る時間がもったいない
「FIREしたあと、どんなことをしてますか。ヒマじゃないですか?」 FIREをしたというと、よくこのように質問されます。たしかに44歳で会社員を辞めたあと、僕が日々何をしているのか、何を目標に生きているのかと気になるのでしょう。 裏を返せば、質問者自身が「何でもできる時間と自由があっても、何をして過ごせばいいか思い浮かばない」と感じているのではないかと想像します。 たしかに僕もFIREする前は「好きな本を読んだり、ゲームをしたり、動画を見たりするんだろうな」というぐらいしかイメージできていませんでしたし、事実「時間ができたら思う存分ゲームやってやる!」と、20本くらい積みゲーしていたのです。 ところが実際は想定と違って、FIRE後にゲームをしたり動画を見たりする時間はほとんどありません。 では何をしているかというと、価値の創造です。執筆や講演など、自分の経験を人に伝えるコンテンツをゼロから生み出すために、日々時間を使っています。ゲームや動画も面白いのですが、どうしても与えられたコンテンツを消費しているだけのように感じてしまい、何かを作りたくてうずうずしてしまうのです。 またFIREを契機に、会社員時代には会えなかったような方々とお会いする機会もいただくようになり、そちらにも積極的に時間を割いています。ほかにやりたいことや会いたい人が多すぎて、ゲームや動画までまったく手が回っていません。 まあ、ゲームなんていつでもできるので問題ありません。それよりも今は、自分で価値を生み出し、新しい人とどんどん話をして刺激を受けることのほうが、四角い画面の中でおこなわれる冒険よりも圧倒的に楽しいのです。
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