電気自動車が“大ブレーキ”で…ハイブリッド車、軽トラ「世界で日本車が大人気」 その裏側に迫る
■海外で高まる軽トラ人気
北米地域やオーストラリアにおいても、「小回りがきく」と軽トラックの人気が高まっているようで、 「日本では数十万円程度で取引されているような1990年代の旧モデルでも、現地では100万円以上の値が付くことも珍しくありません」(前出の中古車バイヤー) 新車なら200万円で買える車が、オークションで250万円になる例も。 「たとえばスズキの軽自動車『ジムニー』。新車の納車まで1年も待てないというニーズがあるからですが、そうやって少しくらい高くてもいいからと買っていくのは、ほとんどが外国のお客さんなんです」(前出の逆井氏) まさに世界中から求められて止まない“自動車王国”の面目躍如だが、その影響は、正規の市場だけにとどまらない。 「闇のマーケットにおいても“メイド・イン・ジャパン”は大人気。特にトヨタの車はあらゆる車種が狙われています」(前出の中古車バイヤー) 盗難車台数ランキングでも一目瞭然だが、上位には、ズラリとトヨタ車が並ぶという。 「その一方で興味深いのは、6位にスズキのキャリィ、7位にはダイハツのハイゼットがランクインしていることです」(前同) この“界隈”でも、軽トラが人気なのだ。 「たとえば、東南アジアでは、荷台を改良して乗り合いバスにしたり、商品を陳列して物販に使うニーズがあります。農道や漁港などにキーを付けたまま置かれることも多く、日本で悪事を働く窃盗団にとっては、仕事をしやすい環境になってしまっていますね」(同) あらゆる場面で今、日本車は注目を集めている――。
ピンズバNEWS編集部