二階堂ふみ「いつか撮らせてね」ドラマ共演を経て…眞栄田郷敦に感じた魅力
現在、日本のみならず海外でも絶賛されているハリウッド超大作『SHOGUN 将軍』(記事はこちら)。そして最終回放映後に “侑里テオロス”という言葉も飛び交ったドラマ『Eye Love You』(記事はこちら)。続けざまに2つの話題作に出演し、高い評価を受けた俳優・二階堂ふみさん。彼女の最新作はドラマでも映画でもなく、写真家として眞栄田郷敦さんを撮った『眞栄田郷敦写真集 A Beautiful Blink』だった。 【写真】二階堂ふみ撮影の眞栄田郷敦、『ベニスに死す』のような純粋さ、濡れた色気 2人の出会いは、2021年放映のドラマ『プロミス・シンデレラ』にさかのぼる。共演者として同じ時間を過ごすなかで、「この才能に満ちた青年の写真を撮りたい。豪快に見えて実は少年のように繊細な輝きを残したい」と感じた二階堂さん。「いつか撮らせてね」という彼女の言葉に、郷敦さんは「僕でよければいつでも」と答えたという。 共演から3年の月日を経て完成した本作について、郷敦さんを撮りたいと思った理由や写真集のコンセプト、制作過程について詳しくお聞きしていく。
すごく大人びた部分と年相応のみずみずしさ
「郷敦くんは出会った時から独特の雰囲気があり、魅力的な方だなと思っていました。ドラマの現場でカメラセッティングを待っている時など、何気なく佇んでいる姿がすごく絵になっていたんです。その姿を眺めながら、いつかぜひ撮ってみたいと考えていました。 写真集のタイトルの“A Beautiful Blink=美しい瞬き”は、撮影中に私自身が感じていたことでもあります。郷敦くんは日々凄まじい勢いで変化していて、その変化を彼自身も楽しんでいる。人はつい保守的になってしまったり、現状維持でいいやと妥協してしまうことがあると思うのですが、彼にはそれが一切ないように感じたんです。 過去に囚われず、変化していくことを恐れない様は、傍で見ていても美しい。それと同時にどこか切なさを感じさせる部分もあったりして、『もうちょっと見ていたい』と思わされる人でもあります。今回の写真集も、『瞬間ごとに違う魅力を振りまく彼の一瞬一瞬を撮れたら』と思いながら撮影していました」 『プロミス・シンデレラ』出演時の郷敦さんは、役柄と同じく、まさに少年から青年へと移行する過渡期であるように見えた。共演時、二階堂さんもそこに強いきらめきを感じたのだろうか? 「それもありました。そしてそれは、今の郷敦くんにもあるような気がするんです。すごく大人びた部分と、年相応のみずみずしさ。その両方ともが、郷敦くんの姿なのだと思っています」