今年も長野の特攻隊慰霊碑に花……「予科練」同窓会は高齢化で2年前に解散
最後の一人になっても慰霊したい
善光寺の本堂北側にある「神風特別攻撃隊之碑」には、遺族や仲間たちの思いが込められた木製の仏像、古びたゼロ戦の模型が添えられています。昨年から慰霊祭が行われなくなりましたが、8月15日の終戦の日を前にした12日、碑の前には花が供えられていました。 戦争を体験した人や戦没者の遺族も高齢化が進み、戦争の記憶が次第に忘れられつつあるのが現状。終戦の日の前後に各地で戦争体験を語る集いなどが開かれていますが、主催者にはやがてこうした機会も失われていくという焦りもうかがわれます。 フィリピン、ジャワ、台湾などを転戦した小笹さんは、「当時は血の出るような訓練を経験した」と話す一方、今後は互いに連絡を取りながら最後の一人になっても慰霊の気持ちをささげたいとしています。
------------------------------------ ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者・編集者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説