完投の福岡大大濠・毛利「リベンジでき、うれしい」 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第3日の22日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦があった。センバツでは史上初となる九州地区勢同士による初戦が行われ、福岡大大濠が大崎(長崎)を2-1で降し、敗戦した昨秋の九州大会決勝のリベンジを果たした。 【史上初の「初戦の九州勢対決」を振り返る】 ◇福岡大大濠・毛利海大投手 (昨秋の)九州大会決勝のリベンジができ、うれしい。後輩が投げて負けているので、その借りを返すという気持ちで投げた。初めてのマウンドは緊張したが、自分のパフォーマンスができた。 今回は、チェンジアップなど緩急が使えていたので、三振の数にもつながった。冬に走り込んだり、下半身中心のトレーニングに励んだり土台を作った結果、コントロールがよくなったと思う。 七回にセンターにタイムリーを打たれた。川上(陸斗捕手)にチェンジアップを要求されたが、真っすぐに切り替えてしまった。(直後に二塁走者を刺した捕手の)けん制は川上の状況判断。川上がマウンドに来てくれ「まだ1点あるから、思い切っていこう」と言われ、気持ちが楽になった。 自分の採点は70点。ボールが先行する場面があったので、それを修正して次に挑む。ベスト8、ベスト4、優勝とどんどん勝っていきたい。 ◇八木啓伸監督「緩いカーブ、良いところで」 毛利(海大投手)は、秋に比べてボールがまとまり、川上(陸斗捕手)のリードもあって、良いピッチングができた。二人のバッテリーは、強気な部分が垣間見えるところがいいと思う。 冬を越えて成長した部分は、ボールがストライクゾーンにまとまってきた点。明らかにボールというのがなくなってきた。課題はコントロールだったが、それもついてきた。秋はみせなかった緩いカーブはピッチングの幅を広めるため、この冬、しっかり練習してきた。力を抜くという意味のボールになる。良いところで使ってくれた。 ◇川本康平主将「今度は勝利、がテーマ」 昨年の九州大会決勝は負けているので、「今度は勝利を」をテーマに掲げ、勝利への貪欲さを普段以上に持とうと話した。(三塁コーチとしても)甲子園は普段する球場と違って広いし、制限されているが観客も多いし、緊張した部分があった。(選手たちの様子は)球場に入った時は緊張していた。(試合前の)シートノックの時にはまだ甲子園という場所に浮いていた感じがしたが、シートノックが終わった後に普段通りやっていこうと話し、試合ではそれができたのではないかと思う。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。