日本男子、米国をストレー倒!! 20歳・甲斐優斗が躍動「最初から思い切ってできた」 世界ランク3位以内確定 ネーションズリーグ/バレー
バレーボールネーションズリーグ2024男子第3週(22日、フィリピン・マニラ)1次リーグ最終戦。昨年3位で、既に決勝大会進出を決めている日本は昨年2位の米国をストレートで下し、9勝3敗とした。この勝利で、パリ五輪組み合わせ抽選の基になる24日付世界ランキングは3位以上が確定した。両チームとも五輪を見据え、控え選手中心の構成。日本は20歳で専大3年の甲斐優斗らが、強打やサービスエースで活躍した。決勝大会は28日からポーランドで行われる。 石川祐希(28)=ペルージャ=や西田有志(24)=パナソニック=を外し、控え中心で臨んだ日本。代わって出た選手が文句のつけようがない活躍を見せ、米国に快勝した。メンバー最年少、20歳の甲斐が初々しい笑顔で振り返った。 「最初から思い切ってできて、その結果3-0で勝てたのでうれしい」 第1セットは中盤に追いつかれたが、終盤に宮浦健人(25)=ジェイテクト=のサービスエースなどで抜け出す。さらに23-20から甲斐の2連続サービスエースで奪取した。中盤までリードされた第2、第3セットも、宮浦の強打やサービスエースで突き放して奪った。サーブで攻めて切り返す、理想のバレーを演じた。 また、これまでほとんど出番がなかったエバデダン・ラリー(23)=パナソニック=が要所でブロックや速攻を決め、富田将馬(27)=同=も持ち味のサーブと守備で貢献。24日にパリ五輪代表12人の発表を予定しているフィリップ・ブラン監督にとって、選考の最後の機会だった試合での活躍。数人を削る作業に、指揮官はうれしい悲鳴を上げているかもしれない。 この勝利で日本は24日付の世界ランキングで3位以内が確定。2位に入る可能性も残した。27日のパリ五輪組み合わせ抽選ではランキング順にポット分けが行われ、同じポットのチームとは1次リーグで顔を合わせない。日本は開催国フランスとランク1、2位が入る第1ポットか、第2ポットに入ることになり、52年ぶりの五輪メダル獲得へ視界は良好だ。 その前に、さらなる経験の場となるのが決勝大会。甲斐は「厳しい戦いが続くが、チーム全体で勝ちに向けて頑張りたい」と目を輝かせた。