青木容疑者「鑑定留置中」は…被害者について話さず ツバキや山など自然の写真集など見て静かに過ごす 猟銃やナイフで警察官含む4人殺害疑い 刑事責任能力は?「検察」起訴するか判断へ
長野県中野市で男女4人が殺害された事件です。殺人の疑いで逮捕された青木政憲容疑者に刑事責任が問えるかを調べるため行ってきた3カ月間の「鑑定留置」が8日、終わりました。検察が今後、起訴するかどうかを判断する見通しです。
殺人の疑いで逮捕・送検されているのは中野市の農業青木政憲容疑者32歳です。 青木容疑者はことし5月、自宅近くを散歩していた女性2人と駆けつけた警察官2人をナイフや猟銃で殺害した疑いが持たれています。 これまでの調べに対し、女性2人を殺害した動機について「『ぼっち』とばかにされていると思った」と供述しています。 ただ、警察は一方的な思い込みの可能性があるとみていました。
検察は8月から医師などが精神鑑定を行い容疑者の刑事責任能力を判断する「鑑定留置」を東京の拘置所で行ってきました。 青木容疑者に接見していた担当弁護士によりますと、鑑定留置中は、ツバキや山など自然の写真集などを見て静かに過ごしていたということです。 ただ、被害者や遺族について質問しても何も答えなかったということです。
8日、3カ月間の鑑定留置が終わり、身柄は長野中央警察署に移送されました。 検察は鑑定結果について明らかにしていませんが、16日の勾留満期までに起訴するかどうか判断するとみられます。