【年金】6月支給分からさらに増額へ…ひとりで「月額15万円以上」受給できる割合は多い?少ない?
今年も物価上昇は止まる気配は今のところありません。 モノの値段が上がることに慣れてはきましたが、一方で給料が思うようにアップした実感がない人もいるでしょう。 【一覧表でみる】国民年金・厚生年金の平均受給額は?モデル例で「年金支給額が30万円になる人」の月収とは 給料が上がらない以上に残業代などの変動がない年金世代は更に物価上昇の恐怖があるのではないでしょうか。老後の生活を安心して送るために欠かせない要素の一つが公的年金。現役を引退した人にとって、生活を支える要となります。 今年は5年ぶりに年金の「財政検証」が実施され、制度の維持に向けた改正が議論されます。それでは、今の高齢者はどれほどの年金を受給しているのでしょうか。 今回は「30万円の年金」を受け取れる人のお金事情を検証していきましょう。 記事の後半では、厚生年金の平均受給額やボリュームゾーンについても確認します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【消費者物価指数】2023年度は前年度比「3.0%」上昇
まずは、日常生活に反映される「消費者物価指数」の推移について確認していきます。 2024年4月に公表された「2020年基準 消費者物価指数(全国) 2023年度(令和5年度)平均」を見ていきましょう。 2020年を100とした総合指数は106.3を記録。2022年度比で、3.0%の上昇しているとわかります。 ちなみに、生鮮食品を除く総合指数は105.9で、前年度比にして2.8%アップ。生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は105.3となり、前年度比は3.9%上昇しました。 全体的に指数は上昇し、物価高がつづいている状況が視覚的に捉えられます。 こうした物価や賃金の上昇・変動率は、年金額にも大きな影響をもたらしていることでしょう。 今回は受給者の多い年金として、老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金の受給額に迫ります。 次の章から、ひとりで「月額30万円の年金」を受け取れたのはどんな人なのかチェックしましょう。