【年金】6月支給分からさらに増額へ…ひとりで「月額15万円以上」受給できる割合は多い?少ない?
【ファイナンシャルアドバイザーが解説】老後対策は「預貯金」でも十分なのか
公的年金に頼りすぎないためには、シンプルな預貯金がわかりやすい対策となるかもしれません。 ちなみに今銀行預金では金利はつきませんので、仮に毎月、今の生活からさらに3万円を捻出し、年金開始年齢の65歳までお金を貯めると仮定して計算してみましょう。 30歳、40歳、50歳のそれぞれで始めたとすると、以下のような預金額になります。 ・30歳ならば…3万円×12か月×35年=1260万円 ・40歳ならば…3万円×12か月×25年=900万円 ・50歳ならば…3万円×12か月×15年=540万円 将来自分が必要な額を考えたときにこの金額でも安心できる場合には、預金で将来資金を貯めるのも一つの手です。
老後に備えて早い段階からできることを検討して
年金支給日にひとりで30万円の年金を受給した人は、厚生年金が示す「モデル年金」にあてはまるとわかりました。 しかし、実際に内訳をみてみると、これは2ヶ月分の年金額。月額に換算すれば約15万円です。 さらに確認してきた金額は「額面上」のもの。各種税金や保険料が天引きされると、手取りはもっと少なくなります。 対策のはじめの一歩として、自身の家計状況や年金見込などを知ることからスタートしてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・総務省「2020年基準 消費者物価指数(全国) 2024年(令和6年)3月分及び2023年度(令和5年度)平均」 ・日本年金機構「年金はいつ支払われますか。」 ・厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」 ・日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」 ・LIMO(太田彩子)「4月15日にひとりで「30万円の年金」を受け取れたのはどんな人? 6月支給分からさらに増額」※上記記事の数字を一部引用しています。
足立 祐一