道板なしで積み降ろしできます! 日本市場に初上陸したアメリカ生まれのスライド重機運搬車を徹底レポート!
道板なしで重機が積めます!合理的なアメリカン重機運搬車はいかが?
ミラー社製キャリアは、耐久性の高さが持ち味の一つ。荷台構造は、高さ203mmの工型鋼(Iビーム)をメイン縦根太とし、その上に幅50.8mm×高さ101.6mmコルテン鋼管の横根太を152.4mmピッチで配したもの。横根太を囲う台枠は、幅117.6mm×高さ101.6mmのアングル材だ。 標準フロア仕様は板厚4.7mmのスチール縞板製だが、取材車両はメーカーオプションのアピトン材張りを採用。台枠上部には同じくメーカーオプションのD型フックリングを7対設置。このほかにも北米流の荷台オプションが用意されている。荷台前端には油圧ウインチも標準装備される。 センチュリーキャリアの特徴は、国産のスライド式やジャッキ式の重機運搬車に見られる道板を使わずに積荷を積み組む点。荷台傾斜角は11.5度で、荷台後端部をクサビ形として段差を最小化。道板なしでも優れた乗降性を確保している。 荷台前端とシャシー側面の収納庫はヤマグチレッカーのオリジナルで、チェーンやラッシングベルト、荷締機、フック、などの作業ツールを収納可能。顧客の希望に応じ、サイズなどはオーダーメイド可能だ。 ミラー社は世界最大のスライド車載車メーカーであり、ボディは量産体制でつくられている。ヤマグチレッカーによると、受注~納車までの期間は1年半ほどとの見通しとのことで、この種のクルマとしては比較的短い。ジャパントラックショー2024でも重機運搬車ユーザーの関心が高かったそうだ。