11月2日、国立に「アイシテルニイガタ」響かせろ! アルビレックス新潟のチャント誕生秘話
俺たちがついてるさ-。11月2日、サッカーJ1アルビレックス新潟の初タイトルが懸かるYBCルヴァン・カップ決勝。大勢のサポーターが、東京・国立競技場で最高の舞台を演出する。チームを代表するチャント(応援歌)「アイシテルニイガタ」の歌詞を考えた新潟県五泉市の公務員、新田昌一さん(48)は「国立の舞台でも、ヤケドさせてほしい」と心待ちにする。 【写真】「アイシテルニイガタ」のコレオグラフィー 日本フットボールリーグ(JFL)時代の1998年からアルビを応援する。歌詞をつくったのは、チームがJ2で優勝した2003年以前。所属していた応援のグループで、自前の応援歌を持ち寄ったのがきっかけだ。人気バンドの曲に自作の詞を乗せた。 ノートにしたためたフレーズを鼻歌交じりで歌ったり、入浴中に口ずさんだりしながら言葉を紡いだ。愛してるというフレーズは「普段は照れくさくて言葉にできない。『好き』より『愛してる』の方が選手に伝わるんじゃないか」とこだわった。観客の少ない時代を知るからこそ「選手が気持ちを高め、良い試合をしてファンをつかんでほしい」との思いも込めた。 忘れられないのは、初のJ1昇格を決めた03年11月23日。4万人超のスタジアムで FW上野優作選手がゴールを決め、ユニホームをめくると「アイシテルニイガタ」と書かれたシャツが現れた。胸をたたき、アピールする姿を見た瞬間は「すごく鳥肌が立った」という。 03年の結婚後は多忙で、スタジアムに行けなくなった。再び足を運び始めたのは約3年前。通えなかった間も、代表的なチャントとして定着していた。まさかこんなに長く続くとは思っていなかったが、「言葉を乗せたのは自分だが、アルビのために歌ってくれる皆さんがいるから。だから、今のアイシテルニイガタがある」と目を細める。